第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第45話:色んな趣味の人が居るから構わないけど、騙すのは良くないと思う。まぁ放っておくけどね(笑)
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(ハバリア)
リュカSIDE
最近お窶れ気味のウルフに少しばかり気を遣いながら下船した町……
マーニャ・ミネアの故郷があるキングレオ地方の港町ハバリアだ。
ウルフにとっても因縁があるらしいが、何かもうそれどころじゃなさそう(笑)
本当は鎖国状態な国なのだが、トルネコの交渉術を駆使してコッソリ港に停泊する我ら……
まあまあ役に立つデブだ。
口に出して言うと、流石に落ち込んじゃいそうだから控えるけどね。
マーニャ達は早々に町に繰り出し、この国の現状を知るため情報収集に出かけた。
俺も町に繰り出しナンパでもしようかと思ったんだけど、無料で船に乗せてもらってるのだし、多少はお手伝いをした方が大人的かなと思い、ミントスから積み込んできた荷物を下ろす作業の手伝いをする。
大きな木箱を抱え船倉から運ぶ作業……
何が入ってるのか判らないけど、結構重いよコレ!
本当は奴隷時代を思い出しちゃうから、力仕事ってのは嫌いなんだけども、俺が手伝える事ってこれくらいじゃん!?
ふと気付いたら、本職の水夫達が俺の作業をぼーっと眺めてる。
何で給料を貰う訳でもない俺が頑張って、アイツ等がボケッとしてんだよ!?
「おい、本当はお前等の仕事だろう……ボケッとしてないで、荷下ろしを手伝えっての!」
“手伝う”って言葉もおかしいよな。
だってアイツ等の仕事であって、手伝ってるのは俺だから。
まぁ俺に指摘されて慌てて荷下ろしを再開する水夫達…
でも2.3人で1個の木箱しか運ばない……非力じゃのぅ。
「ば、化け物じみた怪力ね……」
同じく荷下ろしを手伝っているアリーナが、クリフトと共に木箱を運びながら呟いた。
奴隷時代の作業に比べれば、これくらいの荷物は軽いのに……
彼処は空気も薄かったから、今の作業より一層大変だったんだ。
さて……
荷下ろしも終了し、トルネコが忙しく金儲けに勤しんでいる中……
血相を変えたウルフがお手々繋いだリューノと共に俺の下に駆け付ける。
秘密にしたいのなら、イチャ付くのは控えた方が良いのでは?
「リュ、リュカさん! マー、マリーの情報を手に入れた! マリーはライアンって戦士と共にキングレオの不正を正す為、何やら動き回ってるって!」
はぁ……お前にとっては一大事だもんなぁ……ビアンカの情報は無いのかよ!
「今ライアンと言いましたか?」
話しに割り込んできたのは、金儲けで忙しいはずのトルネコ。
何か知っているのか、情報を渡したくてウズウズ顔。
「ト、トルネコさんは何か知ってるんですか!?」
「あ、はい……以前エンドールのカジノで、『勇者様を探してる』と仰るピンクの鎧を着た戦士様に出会いまして……」
ピンクの鎧!? 目立つなぁ……そんなに
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