暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
停止教室のヴァンパイア
第1話
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ーくん・・・・・・」

 兄さんの発言にあからさまに落ち込む祐斗。余計気持ち悪がられるだけだとなぜ気づかないのだろう。

「それにきっとナギにも接触してくるはずよ」

「僕ですか?」

「ええ、鞘に収まりし魔剣(スウァフルラーメ)を励起状態とでも言える黄金色の聖約(ティルヴィング)にしたのはナギが初めてのはずよ。興味を持たないはずがないわ」

「部長の言うとおりですわ。でも、安心してください。ナギくんは絶対に守ってあげますから」

「あ、ありがとうございます」

 いつの間にか背後に忍び寄っていた朱乃さんが抱きしめてくる。一先ず、抱きついてくるのはいいとして朱乃さんの言ってくれていることはうれしいのだが、普通は男女の役割が逆じゃないだろか?

「ついでにナギくんに言い寄る悪い女の人からも守ってさしあげます」

 それはありがたいのだが、なぜリアス先輩の方を見ながら言っているんですか? リアス先輩の額にうっすらと筋が浮かんできているように見えるんですけど・・・・・・。

「なぜ私の方を見て言うのかしら?」

「別に他意はありませんわ」

 睨み合いに挟まれて、息苦しい。誰か助けてくれと視線を送るが見事に全員に逸らされた。

「しかし、どうしたものかしら・・・・・・。あちらの動きがわからないと、こちらも動きづらいわ」

 こめかみをピクピクさせながらも、話の流れを元に戻すようにリアス先輩が口を開いた。相手は堕天使の総督なので下手に接触することもできないから、考えものだろう。三すくみのバランスを崩すわけにもいかないし。

「アザゼルは昔から、ああいう男だよ。リアス」

 突然、知らない声が聞こえた。声のした方に視線を移すと、そこにはリアス先輩と同じ紅い髪の男性がにこやかにほほ笑んでいる。

 誰だ? 知らない顔なので対応に困っていると、朱乃先輩たちはその場で跪いた。兄さんとアーシアさんとゼノヴィアも対応に困っている。

「お、お、お、お兄様」

 驚愕の声を上げるリアス先輩。そう言えば、リアス先輩のお兄さんは魔王をやっていると聞いたな。・・・・・・・僕もひざまずいた方がいいのだろうか? まあ、ここは跪いた方がいいだろう。それより、婚約の件で何か言われないだろうか?

「先日のコカビエルのようなことはしないよ、アザゼルは。悪戯はするだろうけどね。しかし、予定より早い到着だな」

 魔王サーゼクス・ルシファーがそう述べる。後ろにはグレイフィアさんもいた。

 兄さんたちも、急いでその場にひざまずく。

「くつろいでくれたまえ。立ってもかまわないよ。今日はプライベートだ」

 部員たちにくつろぐように促す。それに従ってみんな立ち上がった。

「やあ、我が妹よ。しかし、
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