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学園黙示録のシリアスブレイカー
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…………あるぇ?雲行きが怪しいぞぉ?

―――――ドォンッ!

「ひょぇっwww」

携帯から、離れている俺にまで聞こえるほどの銃声があった。
日本の警察が発砲って……後で色々な団体の人たちがカムチャッカファイヤーするんじゃない?大丈夫?

でもそれほど緊迫した状況ってことだよな……詰んだなwww
それから宮本は携帯に話しかけ続けるが、圏外になったらしく通話が切断された。

おいおいwww警察があてにならねえじゃねえかwww

「先生……お父さん、私だって気づいてくれなかった…………」

目に涙を溜めて、悲しそうに言う宮本。
まあ高校生だし、こんなことでも傷つくもんなんだな。俺は違うけどねっwww

とりあえず何か言った方がいいよね?

「お前の父親は、緊迫した状況下にあってもお前を心配していたんだ。お父さんを信じてやれ」

そう言うと、また宮本が俺に抱き着いてきた。
うほっwwwいいおっぱいですねwww

さて、警察があてにならないんだったら次は自衛隊だな。
『自衛隊はいらないニダ!』って声高く言っていた人たちは助けなんて求めないよなwww?














藤美学園高等学校一の秀才である高城 沙耶は、すでに警察があてにならないことを推測していた。
死んだ人間が徘徊して、生きた人間を貪るという異常事態に普通の人間なら助けを求めて警察に通報しているだろう。

そして彼女は、自衛隊もあてにできないことを理解していた。
日本という国に住まう人間は、日本人に在日外国人を含めておよそ一億三千万人いるとされている。

そして自衛隊員は、その1%にも満たない約24万人。
当然自衛隊内でもこの現象は起きているだろうし、陸上で活動をする陸上自衛隊員は15万人ほどしか存在しない。

よって国民全てを守ることなど到底不可能であり、守ってもらえる保証もないのである。
そもそも国軍を持たない先進国とかマジおかし(ry

つまり沙耶はそのようなことから、今回生き残るには自分の力でどうにかするしかないことを理解しているのだ。
現在屋上で女子生徒に抱き着かれてヘラヘラしている男とは違う。

「逃げるわよ、デブオタ!」
「は、はいっ!」

隠れていた場所に歩く屍が近寄ってきたので、走り出す沙耶と眼鏡をつけた太った少年、平野 コータ。
ここまで冷静に物事を観察できて分析している沙耶だが、心中は穏やかではなかった。

「(あいつ……大丈夫かしら…………)」

沙耶の頭に浮かぶのは、嫌っているはずの社会科教師。
まだ小さかった自分を泣かせ、ニヤニヤ笑っているような屑男。

なのに頭に浮かぶのは彼の心配ばかりで、彼女は顔を赤らめて首を振る。


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