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王道を走れば:幻想にて
幕間+慧卓:童貞 その2 ※エロ注意
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心が落ち着くまで暫しそのままでいた後に、慧卓が意を決して宣告を下す。 

「じ、じゃぁ、入れるよ?」
「・・・うん」

 先端を濡らすように慧卓は陰茎を、膣液を漏らしている秘所の口に擦り合わせる。びくりと実晴が震えて、慧卓の背に回した手の力をぎゅっと強くする。亀頭の先端から陰茎の半ば辺りまでが濡れた頃を見計らい、慧卓はいざ、膣の内側へと男根を進ませていく。ひれひれとした生々しい外観のヒダに亀頭が接吻を落としながら、その内へと割ってはいる。

(あ、温かい・・・)

 血流が通って赤く隆起したそれは、それに相応しき熱を内在させており、実晴にはっきりとした熱を伝えている。ゆっくりと時間を掛けて侵入する陰茎は時折、くちゃっと背徳的な水音を立てて入っていく。人の指先とは違う熱く太く硬い逸物に、実晴は今だ嘗てない違和感を覚えていた。

「なんか、んっ・・・変な感じ・・・っはぁ・・・」
「っ、実晴」
「んっ・・・んちゅ・・・」

 慧卓は彼女に優しい接吻を落す。未だ障壁らしい障壁に陰茎は当たっていないが、それでも痛む事も考えられる。せめてそれが少しは引いて欲くように、慧卓は気持ちを篭めた接吻を落す。
 赤みを帯びた亀頭が中へと入り、今では青筋を立てた竿の部分が侵入していっている。予め濡れそぼっていた膣内に特段の抵抗なく陰茎が入り込み、膣壁の温かな歓迎を受ける。愛液の粘り気に裏打ちされたかのようだ。  

「・・・っあ・・・き、きてる...奥・・・ぁぁぁ・・・」

 徐々に、ゆっくりと潤いを帯びた膣を穿っていく肉槍。膣内から走る歪な感触に実晴は瞠目し、しかし耐え抜いていく。そしてついに陰茎が、竿の根元の辺りまで挿入される。実晴は上気した顔で慧卓を見遣った。

「は、入ったの?」
「・・・みたいだ。全部お前の中に」
「そっか・・・これで一つだね、私達・・・えへへ」

 慧卓の背に回した腕の力は既に緩やかなものとなり、彼女はあるがままに、まるで水面に浮くかのような自然体で慧卓を受け入れている。互いの温もりが皮膚を通じてのみではなく、身体の中を通じて感じあえる。愛する者のみに許すその温もりは、実晴の心を溶かしていた。
 実晴が僅かに身動ぎをした時、膣に収まった陰茎が一度、ぴくっと震えた。

「あ、出そう?」
「まだ大丈夫だ。実晴こそ、痛くはないか?」
「うん、平気。・・・初めてなのに、変だよね」
「運動を日常的にしてる人は、最初が痛くない時もあるって聞いてるぞ」
「ふーん、そうなんだ・・・ほんとっ、これおっきいね」

 二人は穏やかに見詰め合う。水晶のように透き通った藍色の瞳が悦びと慈愛の光に満ちて一心に慧卓を見据え、彼は思わずどきっとした思いを抱く。それに連動して、また陰茎がびくびくと脈動した。

「ふ
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