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王道を走れば:幻想にて
幕間+慧卓:童貞 その1 ※エロ注意
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部を揉みしだき、愛を与えていく。臀部の奥の奥、淫靡な肉の中に潜む膣口に刺激を与えるように。
 魅惑の肌はひんやりとして汗に湿っているが、それでもなまめかしい柔らかさを保って慧卓の感触を愉しませた。その柔らかさと潤いはまるで桃のよう。ほんのりと淫らな気に赤くなっているであろう臀部を慧卓は撫で回し、神秘の割れ目に食い込ませるように下着を引っ張る。実晴は口付けを交わしながら可憐な呻き声を漏らし、もっとしてといわんばかりに舌の絡みを激しくさせた。
 そして左手はそろそろと実晴のパジャマのボタンを外し、その内の二つの乳房を顕にする。汗を浮かせた肌がしなやかな丸みを描きながら、その頂点を桜色の輪の中に尖らせていた。そろそろと手を伸ばして左の房を掌に収める。実晴がびくっとするが、構わずにその感触を確かめた。温かみのある、とても母性的な重みだ。掌の真ん中にぷつっとした尖りを感じる。それをころころ転がすように、心躍る慧卓は乳房を愛撫していく。

「やだ・・・手付き、やらしいよ・・・っっ」

 毀れ出るささやかな抗議、愛おしき声に慧卓は心を高鳴らせてその口を塞ぎ、情熱の篭った舌先を吸っていく。その間にも右手は絶え間無く臀部の膨らみを揉んでは捏ねて、左手は乳房の扇情的な柔らかさを愉しむように円を描いている。

「ひっ!ああっ、あんっ・・・ちゅっ、あむ・・・」

 可愛げに嗚咽を零す実晴。見目麗しき少女が悶え喘ぐ様を独占しているだけで慧卓の心が締め付けられた。彼女の魅力の中に溺れていくかのよう。
 臀部を弄っていた手を止めて彼は明かりを点けようとする。彼女が淫らに喘ぐ様を、よりはっきりと見るために。しかし愛撫の最中であっても女性の勘が働いたのか、実晴が其の手を掴み取って深く淫らな接吻を止める。

「あっ、明かりはつけちゃ駄目!」
「なんでさ?」
「・・・言わせる気なの?」

 瞳を静かに開ける。実晴は困ったように眉をハの字として艶やかに火照った息を零し、どうしようもなく淫蕩な色を隠せないでいる瞳をして、真っ直ぐに慧卓を見詰めている。慧卓はその背徳的な姿にごくりと喉を鳴らす。 

「分かったよ。我慢する」
「あ、ありがと」
「でもこっちはしないから」
「えっ・・・あっ、ちょっとっーーー」

 言うや否や、彼は実晴の上着をばっと脱がす。胸を愛撫していた時に気付いていたが案の定、彼女は上着の下には一切の下着を着けていなかった。きっと、世間の男を懊悩させ、倒錯世界へと誘惑するような瑞々しい美とはこの事なのであろう。丸みを帯びて流れる肩の流線が、ふっくらと浮き出た鎖骨も艶やか。だが何よりも、気恥ずかしげに胸元の双丘を隠す実晴のいじらしさに、慧卓は心奪われる。、

「・・・綺麗な肌だな」
「っっっ、耳元で言わないで!恥ずかしいからさぁ!」

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