魔法先生ネギま!
0322話
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同時に千鶴もまたアーティファクトを召喚する。右腕に付けている7色の魔法石がついている腕輪がそれだ。あやかのアーティファクトのように攻撃力には優れていないが、強固な防御フィールドを形成する守護領域や指定した領域にいる敵の魔力を吸収したりと多才な能力を持っている。それに現在ではまだ使えないが、この先千鶴の能力が増していけば虹色領域の腕輪というアーティファクト名の通りに今はまだ使えない色の能力を使うことも可能になるだろう。だが、今必要なのは現在千鶴が使える能力のうちの一つ。
「私を中心に半径1mに領域を指定。橙の石よ、その力を示せ」
その言葉を発するのと同時に、千鶴を中心にして橙色の領域が展開される。この橙の魔石の力は自動回復効果。FFとかで言うリジェネのようなものだ。実際、俺の脇腹から感じられる痛みは徐々にだが収まっていく。
「傷の具合は大丈夫?」
「ああ、大分楽になってきた」
心配そうにこちらを見る千鶴にそう言葉を返す。
傷自体はそこまで重症といえるものでは無かったので、そう時間を掛けないで完治出来るだろう。……まぁ、それでもアクセルの身体能力があってこその軽傷なんだが。
そのまま10分程経つと、痛みはすっかり消えていた。
「もう大丈夫だ。後はこの衣装だが……」
俺が貸衣装屋で借りた陰陽師の衣装である狩衣は白を基本にしている。つまり、それだけ俺の血が目立つ訳だ。そしておまけと言ってはなんだが、小道具として借りた呪符モドキに関してもフェイトとの戦いで無くしてしまっている。
「そう、ね。恐らく買い取りになるんじゃないかしら」
「だよなぁ」
俺の傷が治ったので安心したのか、ようやくいつもの様子に戻った千鶴がそう言ってくる。俺としてもそうだろうと半ば予想していたので半ば諦めの溜息を吐きながら頷いて貸衣装屋へと向かう。
ちなみに、結局狩衣は2万円程で買い取りになった。
陰陽師の貸衣装を買い取り、制服に戻って皆の所に戻るとそこには桜咲と近衛を中心にして1班と3班の面々が囲んでワイワイと賑やかにやっている。
そんな中、目敏く俺と千鶴を見つけたのは当然の如くあやかだった。
「アクセル君、お帰りなさいまし。どうでしたか?」
チラリ、と千鶴の方を見てからそう尋ねてくるあやか。傷の具合についてだろう。
「ああ、問題無い。もう動くのにも影響は無いしな」
「そうですか、良かったです。その、柿崎さんに声を掛けてあげて下さいな。随分とアクセル君の傷を心配していましたし」
あやかの言葉に頷き、円と一緒にいる美砂の方へと移動する。
「大丈夫……なの?」
「言っただろう? アクシデントみたいなものだったって。ほら、全然平気だ」
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