第二幕その五
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ーテルはタルトを食べていました。
「心配したのよ、本当に」
「お母さん」
お母さんもいました。もう怖い顔はしていません。
「魔女の森のことを聞いて。心配になって」
「僕達を助けに来てくれたの?」
「ああそうさ」
お父さんが答えます。
「お母さんと二人でな。一晩かけてここまで来たんだ」
「あんな暗くて怖い森の中を」
「たった二人で」
「そうさ、御前達が心配だったから」
それで来たのです。やっとここまで。
「そんなの気にならなかったわ」
「狼や熊がいるのに?」
「魔物だっているのに」
「そんなの関係ないんだよ」
こうお父さんとお母さんに応えます。
「子供達のことを考えたらね」
「お父さん・・・・・・」
「お母さん・・・・・・」
怒ると怖いお母さんも普段は違うのです。とても優しい顔をしていました。
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