Chapter-4 第15話
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「……ま……ハルカ様!」
ハルカが目を覚ました時、目の前にローラ姫がいた。
場所は何とローラ姫の寝室。ただし、ベッドは客用である。
「……僕は生きているんだ……」
ほっとした表情をハルカは浮かべた。
「私がべホイミを何度もかけても目を覚まさなくて……3日も目を覚まさなかったんですよ。お父様も心配なさったのですよ……良かった」
ローラ姫はハルカに、負った深い傷はローラ姫のべホイミで回復はしたが、傷痕が残っているところもあったと話す。
「そうでしたか……すいませんでした。僕はまだまだ……」
「あんまり無理はしないで。焦ったら……」
ローラ姫はハルカの手をしっかりと握り締めていた。目には大粒の涙を浮かべ。
「ローラ姫……すいません。貴女を悲しませて……」
「いえ、ハルカ様が辛そうな表情を浮かべていたと言っていましたの。きっと、辛い体験をなさったのね」
「ええ。でも、……また、行かなければ……」
竜王を倒す為、避けられない道。ハルカは解っていた。
「とりあえず、もう少し休んで、国王と話してきます」
「……はい」
ローラ姫もハルカの笑顔にほっとした笑顔を浮かべた。
ハルカは辛さと悔しさでいっぱいだった。
(……いつかは、あいつも倒さなければ……そして辛い気持ちを乗り越えなければ)
ハルカは掛け布団を握り締め、そう思った。
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