Chapter-4 第14話
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でいった。
そのようなことは、解っているから。
薄暗いホールが、真っ暗な空間になり、すぐに明るいところへ来た。
そして突然、水路が現れ、そこには橋が架かっていた。
ハルカは何も言わず水路を渡る。
すると、結界らしきベールが現れた。触るとバチッと音がし、一瞬ハルカの指に痛みが走った。
(やはりそのままでは通れないか……。魔法みたいな感じっていってたな。試してみる価値はあるか)
「結界を破壊せよ!マホトーン!!」
すると結界は硝子が割れた音を立てながら壊れていった。
(やはりそうか。魔法か)
ここを破れずに死んでいった者達はマホトーンを覚えていなかったか、あるいは知らなかったか。
ハルカはその関門を突破することが出来たのだ。
しかし、もう一つの関門が残っている。
そう、男が見たと言う門番。
彼は男が言ったとおりの老人で、手から火花を散らしていた。
ハルカはそれは何かと尋ねた。
「ライデインだ。とても強い、雷の呪文だ。くらうがいい。…命を落とすぞ」
老人はハルカに向けてライデインを放った。
……しかし、放った先にハルカの姿はなかった。
「!?」
「……十文字斬り」
ハルカは跳躍を利用し、老人の後ろに回っていた。そして剣は老人の体を切り裂く。
すると、老人の体は突然半透明化した。
「…ん?」
ハルカは老人が人間でないと悟った。
「……そうだ、私は幽霊だ。ガライ様にお仕えした男だ。ここを訪れる資格があるか、試していたのだ」
「……僕は」
「合格だ。さあ、ガライの墓の中へ行け。くれぐれも、お主の墓とならぬよう」
薄くなり、消えていった老人。しかししばらくしたらまた復活するのかもしれない。ハルカがここを越えても、また訪れる者が絶えないだろうから。
何も言わず、ハルカは足を踏み入れた。
中は闇に包まれていた。ハルカはレミーラを唱え、明かりを灯した。
内装は自然に出来た洞窟というより、整地して出来た建物が老朽化したような、遺跡ともいえる感じである。
噂どおりの魔物だらけのダンジョンだ。
それにしてもガライは何故こんな墓を作ったのだろうかとハルカは思う。
(銀の竪琴は魔物を呼び寄せると聞いたが……何の為だ?ロト様も持っていたとあの本には記述していたけど、よく分からなかったみたいだったな)
ハルカは次々と魔物を倒していく。ラダトーム周辺にいたとんがり帽子を被ったゴーストが魔力をつけ強くなったメトロゴースト、ヘルゴースト、妙な姿をしたドロル、ドロルメイジ、そしてハルカが手ごたえがあって戦うのが楽しいと思った相手、死霊の騎士を何匹も倒した。
その報酬としてハルカはトヘロスとべホイミを習得した。べホイミはホイミを強化した魔術だ。ホイミでは限界があったが、回復量がより増えた。
すると、見たことのある
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