暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-02_なんか青く晴れた空、碧空(へきくう)みたい
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「黙り込んでいないで何か言ってくれ。美雪ちゃんも明後日方向を見ないで!」

うん、美雪も同じ認識らしい。

「ははは、師範も子供のことになると型なしです。
 それにもう時間ですよ。他も弟子たちも家の前で待ってます」

「わかった。それじゃ、2人ともいい子にしてなさいよ」

「信乃くん、美雪をお願いね。美雪も信乃くんに迷惑をかけちゃダメよ」

「2人とも仲良くしてくださいね。今夜の晩御飯は冷蔵庫に入れてありますよ」

「わかりました。そちらも気をつけて。世界に父上のすごさを披露してください」

「いってらっしゃ〜い♪」

そう言って父上たちは出発していった

人生最後の別れの言葉を言って。




そう。次の日に僕たちが見たニュースで、父上たちが乗っているはずの飛行機が
墜落したことの報道がされていた。


数日間の捜査、救出作業もむなしく乗客乗員全員の死亡が報告された。

両親たちの葬儀は国の役人と言う人が代理として指揮してくれた。
僕たちはただ参加しただけ。そばに座っているだけでなにもやることはなかった。

美雪はずっと泣いていたが、僕は泣かなかった。

いきなりすぎて頭が追いつかない。泣いている美雪をあやすことすら忘れていた。


そして僕たちは孤児院に預けられた。これも役所の人たちが準備してくれた。
親族関係がない僕は当然のこと、美雪もなぜか一緒の孤児院に来た。
あれ、美雪って親戚関係なかったっけ?

小日向さんも駆け落ち結婚だと聞いてことがあったからそれが理由かな?

そんな今の状況ではどうでもいいことを思いながら
僕は新しい生活の事“だけ”を考えて両親の死から目を背けた。



つづく








「これでいいんだな」

「ああ。ナオ様がニシオリの傍系血筋を捜せと命令したときはどうしようかと
 思ったが、タイミングよく死んでくれて良かったぜ。
 まさか子供の存在を隠ぺいしているとは、いくらナオ様でも考えないだろう。
 むしろ葬儀を手伝ったことで褒められるかもしれないぞ」

「ナオ様のことだ、見つからなかったでそれで構わないし死んでいても何も思わないよ。
 葬儀のことも同じで何も思わない。それが機関の頭をしている人だからな。
 だけど子供を残しておいていいのか? その子供も血を継いでるんだろ?」

「問題ない。やつは右腕にアオの痣を持っていたが、子供の方はどこにもなかった。
 役人のふりをして数日間は一緒に住んで服の下も確認したがアオはどこにもない。
 ゴミの血筋だから、薄れでアオがでなかったんだろ。
 生きていても機関の幹部をやる資格はない。
 はぁ、まったく。一族の裏切り者の面倒をみなければな
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