【パズドラ】殴って、青龍カリンちゃん! 六話 〜カリン VS イシス〜
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言う』ばかりしてればいいというものではないですよ」
「それはこっちのセリフネ」
「おいおい、喧嘩するなって。もっと仲良くできないのか」
「どうやったらこんなやつと仲良くできるネ!」
「とりあえず、仲良くするには相手を知ることだ。相手のことを知らないから嫌いになるんだよ。お前らは一緒にダンジョン潜ることもないから、ちょっとしたことで関係が険悪になるんだと思うぞ」
「互いを知れと……で、どのようにすれば?」
「そうだなぁ……とりあえず雑談とか? まぁ、できれば困らないよな」
「つまり、対決すればいいってことアルネ!」
「どうしてそうなった!」
「『試合とは心の対話』って将棋がすごく強い人が言ってたアル」
「いや、まぁ、そうだけど、そうじゃない」
「いいですね。私もモンスターですから、対決という方法が一番しっくりくるかもしれません」
「え、いいの!?」
「決まりネ」
「まてまて、殴り合いは許可しないぞ。万が一があるからな」
「えー、じゃあどうすればいいアルか」
「俺がお題を出すから、それに沿って戦ってくれ」
「どんなお題ですか?」
「そうだなぁ、それじゃ三本勝負で、最初は瓦割り対決とかどうだ?」
「一度に割った数が多かった方の勝ちアルネ?」
「そうだ」
まず最初はカリンの番。五十枚の瓦を積み始めた。
「おい、そんなに積んで大丈夫か? 普通の瓦とは違うからな。モンスター用に特殊な素材で作ってる瓦だから、そう簡単には割れないぞ?」
「大丈夫、問題ないアル。我もお兄さんのところに来てすっごく強くなったから、これくらい楽勝ネ」
そういってカリンは塔のように長く重なった瓦の前で深呼吸をして、真上に向かって高く飛んだ。
瓦の頂点を過ぎたところでカリンは一瞬止まり、下降を開始すると同時に拳を瓦に向けて突き出す。
飛び散る瓦を跳ね除けるようにして、瓦解の音と共にカリンが急降下してくる。まだまだ割っていく。もう半分は割った。だけどカリンは余裕の表情。そんなことを考えている間にカリンは地に足をつけた。
「おお、全部割ったのか?」
「いや、一つだけ残しちゃったアル。着地の仕方が悪かったネ」
「あー、それは残念だったな。だけど、それでも四十九枚か」
非力そうな見た目をしているイシスに、これを超える記録を出せるのだろうか。……無理だろう。カリンに有利すぎる対決だったなと、今更気づく。反省。
「さて、次はイシスの番だけど、どうするんだ?」
「私は百枚でお願いします」
「百枚? ……あぁ、わかった。今積みあげるよ」
「いえ、テキトーにその辺りに置いてくれるだけで十分です」
「ん? どういうことだ?」
「いいですから、お願いします」
イシスに言われたとおりに瓦を一列に重ねるのではなく、文字通り山積み。山のよ
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