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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第27話 妖怪大戦争(後編)
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「ライと一緒って事はその人ってもしかして………」

(レ、レイどうするの!!)
(や、やっちまった………!!急ぎすぎてアーベントのままだったのすっかり忘れてた!!)

アイコンタクトでそんな話をするライと零治。
そんな行動をしたためフェイトも確信を得てしまった。

「ライと仲が良いし、零治だよね………?」

恐る恐る聞いたフェイトだが、もう誤魔化すのは無理だと思った零治はゆっくり口を開いた。

「はぁ………そうだよ、フェイトの言う通り有栖零治さ」
「零治君、バリアアーマー持っていたんだ!?」
「まあね。桐谷と同じくイーグレイ博士の試作品だ」

咄嗟に思いついた零治の嘘。
実際に桐谷はレジアスにイーグレイ博士の事を言ってあり、スカさんもそれを了承済みなので、辻褄は合うのだが、フェイトが狙っているスカリエッティに近づけてしまった事に申し訳無く思っていた。

「イーグレイ博士?あれ?確かイーグレイって………」
「フェリア達の父親だ」
「もしかしてミッドチルダ出身………?」
「いや、どっかの管理世界の筈だ。詳しくは分からない」
「そうなんだ………でも何で今まで隠してたの?」
「これは最近完成した桐谷のアルトアイゼンと同時期に完成した試作バリアアーマーで、かなり癖がある機体だから使用は控える様に言われてたんだ。桐谷のアルトアイゼンは近戦突貫型。圧倒的な推進力と重装備で厚い装甲を武器に突っ込んでいく。その重量に耐えきる肉体が無ければ先ず扱えない。そしてこのヴァイスリッターアーベント。………まあ長いからアーベントって言ってるんだけど、これが遠距離高機動型。圧倒的な高機動戦闘を実現するためバリアアーマーとは思えないほどかなり薄い装甲にしたため、機動力はとてつもないスピードを出せるんだ。まあこれも高機動戦闘時にかかるGが凄いから普通の使い手だと体が持たないって欠点つきなんだけど………」

「えっ、それって失敗作じゃ………」
「使えればバリアアーマーどころか魔導師相手でも自分の長所の部分なら一番になれる性能さ」
「なるほど………」

と説明している合間にゆっくりと立ち上がり零治を睨むシヴァ。
顔がとてつもなく怒りに満ち満ちていた。

「あれま、怒らせたか?」
「零治、気を付けて!アイツの投擲、もの凄いスピードと威力を兼ね備えているよ!!」
「ああ、分かってるよ。だから………」

そう言うとアーベントの赤いラインが青に変わっていく。

「出し惜しみしない」
『フルドライブ!!』
「えっ!?これって………」

そんな零治の変化にポカンと口を開けて驚いているフェイト。

「さあやるぞ、止めは任せたぞライ、フェイト」
「うん、任せて!」
「えっ、は、はい!」

返事を聞いた零治はパルチザン
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