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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第27話 妖怪大戦争(後編)
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な………」
既に満身創痍のエリオ。何とかストラーダを杖がわりにし立っているが戦える状態では無かった。
「この醜い姿もワシの油断が招いたもの。こうなった怒りを小僧にぶつけるのは筋違いであるが………それでも報いは受けてもらうぞ小僧」
そう言って顔までしっかり守っていた鎧がく崩れる。現れた顔は青白く、まさに死人と同じ顔色だった。しかし目は血走っており、人とは違う化け物のようにエリオには見えた。
そんなマサカドの首。
落武者の様に下りていた髪がエリオへと伸びていく。
「小僧、お前の肉体を頂くとしよう」
「な、何だと………!?」
「お前は将来必ず強くなる。だからこそ今、その体を得るのも悪くなかろう。何、苦しまずに首をかき切ってやる安心しろ」
「くっ………くそっ………!!」
逃げようにもエリオは先ほど流していた雷の影響で体が上手く動かない。
そんなエリオにマサカドは容赦なく、髪を伸ばしていき、逃げられないように全身に巻き付いた。
「や、止めろ………!!」
「さらばだ小僧!中々楽しい時間であった!!」
しっかりとエリオを固定したマサカドはそのままエリオの首にへと向かっていく。
(レイ兄、ゼストさん、フェイトさん、ルー、キャロ、エローシュ、真白、みんな………)
「ごめん………」
覚悟を決め、目を瞑ったその時だった。
「………何だ?もう諦めるのか?」
激しい轟音が目の前に起きたと思い慌てて目を開けると、自分と同じ様に体に雷を纏った銀髪の男が目の前にいたのだった………
「ウオオオオオオオ!!!」
怒りの咆哮を上げ、零治を威嚇するシヴァ。
「ぐっ………!?この迫力………流石破壊の神ってか………!!」
「レイ、来るよ!!」
「ちっ!?」
怯みそうな自分の体に喝を入れ、三又槍を振るうシヴァの槍を避ける。
「くそっ、森の所為で空中に浮きながらだと機動力を最大限に活かせないか!!」
「光翼連斬!!」
ザンバーの斬撃を連続で飛ばすライ。
シヴァは光翼連斬には目もくれず零治に向かって今度は連続突きを繰り出した。
「ちぃ!?」
そんなシヴァの攻撃を体を逸らしてかろうじて避ける。
一撃でも当たれば致命傷になるのは確実なのだが、零治は相手から逃げずに相手を見据えて攻撃を避けていた。
(本当にこの目は役に立つ………)
いくら速かろうと神速のスピードを巧みに操る相手と戦っていた零治にとってその目は大体の攻撃を見極める事が出来た。なおかつ突きのみの連続攻撃。
「ぬううう!!!」
当たらずイライラし始めるシヴァ。
更に突きが速くなるが、その影響で先ほどよりも突きが雑になり隙が出来始めた。
「よ
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