追想〜灰色の刃風〜
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てる一閃のみが敵を逃さない。
予測線の存在しない茶色い『死線』を頭を傾ける、半身を引くといった最小限の動作で回避し、同じように手首の関節だけを使った最小限の反撃。蒼白い高密度エネルギーの残光がまるで旗の様に翻る。
「邪魔だ!」
包囲網の穴を空け、瞬時に自らの限界速度まで到達。高速で動き続ける両足は、速すぎて最早残像すら置き去りにしている。立ち塞がる二体の機械兵に地を這うような低姿勢で肉薄し、右から左へ、そして振り抜いた瞬間に手首を返して先程の軌道をなぞる様に続く一閃。二回斬撃を放ったはずなのに、かかった時間は一刹那にも満たしていない。
シュピーゲルは疾走の途中、一つの扉に目がついた。扉に打ち付けてあるプレートにはこうある・・・・・・・『警備機械兵管制室』と。
「っ!ここは・・・・・・・!?」
奥に備え付けられた穴に手を突っ込み、そこにあるハンドルを思いきり捻る。扉が開ききる前に、シュピーゲルはその中へ飛び込んだ。
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