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SeventhWrite
彼の居場所
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た。
「あの人の書いた筋書き、まだ全部読んでないんでしょ?」
 っち、やっぱりお見通しか。
「いいんだよ今日は、夢オチだったし」
 投げやりに答えるとユウキは虫けらを見るような目(相手を馬鹿にしきった目)で僕を見た。
「それってつまり、現実の事は何も分かっていないって事じゃないの?」
 ……あぁ、そっか。
「でも今回は大した事無いと思うよ、主人公が馬鹿だし」
「あの人の小説って話の前半と後半がかみ合ってないってこの前言ってたでしょ、そんな夢の部分だけでその物語の何が分かるの?」
 まぁたしかにその通りなんだけど、今はちょっと水瀬君に話しかけるのは気まずいというか………ええい、分かったよ行ってくるよ、行けばいいんだろ!
「あなたがサポートしろって言ったんでしょ?」
 はいはいその通りですよ、確かに言いました。

 もう、僕以外に理不尽な不幸に悩まされる人なんて見たくないし。

「よし、それでこそあたしの人形ね」
「お互い様だろ」

「なんて奇跡、なんて幸福、綾文が待っててくれ…バフゥゥゥゥゥッ!!!!!」

 何も見えない、何も聞こえない………うん、OK図書室に行こう。
「時々思うんだけど、あなたってすぐ暴力行為に走るわね」
 まだ居たのか、ユウキ。
「なんの事だい?」
 足元に転がる体中が凸凹した物体を足で小突きながら笑顔で聞く。
 ユウキは、ドン引きしていた。いやいや僕がユウキにされた事に比べれば可愛いもんだと思うけど?
「えぇと……何かごめん」
 いきなり謝られた、頭でも打ったのかな?心配だ。
 なんてふざけるのもここまでにして。
「別にユウキが気にする事なんてない、元々僕たちは同じ被害者だからね」
 あの男のね。
「じゃ、もう行くから、寄り道せずに真っ直ぐ帰れよ」
「うん」
 ユウキが視界からいなくなったことを確認すると再び図書室へと歩き出した。
 はぁ、気が進まないな。

「あれ?ふみ君?」

 図書室の前に着くと中から依都子ちゃんが現れた。
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