暁 〜小説投稿サイト〜
ロボティックス・ワールド-Robots of underground facilities-
3.工場フロア
工場フロアの入り口から

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…エレベーターが止まり、扉が開いた


壁も廊下も居住フロアと特に変わったところはなかった


ガラス越しで工場の内部が見れた


プレス機に精密切断機、特殊加工機、いろいろある

「…あれ?」

本来この椅子に座り、ガラス越しに工場を見ているはずの観察ロボットがここにはなかった

「どこ行ったんだ、あいつら」
『ちょっと奥まで見て来ようか?』
「そうしてくれると助かる」
『それじゃ行ってきまーす』

リモストは少しスピードを上げて廊下を進んでいった

少し立ち止まって工場の作業を見ていた

「…やっぱりだ」

それはいつもとは違う設計のロボットのパーツが作られていた

「誰がこんなことを…」



『…おーい!』
「あ、おかえりー」

『奥まで見たけど何にもねーぞ』
「・・・」

観察ロボットがいないというのはありえない事だ
何故ならあいつらは自分では動けないようになっている、他の奴がいないと動かせないのだ

「…!そういうことか、そのために…」
『どうしたんだよ』
「あいつらを動かしたのは、この登録されてないロボットを生産するためだ!」

そう言って俺は、ガラスの向こうを指差した

『…やっぱり工場の設定をいじられてたか』
「おかしな作業が観察ロボットに見つかると、連絡を送るようになっていた」
『邪魔だったからここからどこかに運んだのか…』
「たぶん、廃棄フロアに運んだんだろうね」
『…とりあえずこれで一つ分かったな、工場の設定を元に戻そう』
「これ以上変なやつを量産されると面倒だからな」

話を終えて、俺たちは階段を下りて行った
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