−地獄デッキ−
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side遊矢
「貴様がこの頃天上院くんにつきまとっていると噂の黒崎遊矢だな!この俺様とデュエルしてもらおう!!」
デュエルアカデミアの森を明日香と歩いていたら、ブルー制服の変な奴に絡まれた。
何が、どうして、こうなった?
時間は少し遡る…
先日のオシリス・レッド寮でのデュエルから、十代たちと一緒にいることも多くなった。
基本的にいつも一緒にいるメンバーは、俺、三沢、明日香、十代、翔だ。まあ、明日香は枕田たちといることもあるが。
たが、今日の俺は1人でブラブラしていた。特に用事も無く歩くだけでもここ、デュエルアカデミアは広く、散歩をするにはとても良い場所である。
「のんびり森林浴…たまにはこういうのも良いな…うん。」
俺以外にも、なかなかの人数が集まっている。…何故だろう。オシリス・レッドの奴らが多い気がする。
更にブラブラしていたところ、知っている顔に遭遇した。
「明日香じゃないか。お前も森林浴か?」
明日香だった。
「まあ、そんなところよ。試験勉強の気晴らしにね。」
試験勉強?
「そういえば、そろそろ試験だったな。」
デュエルアカデミアには1ヶ月に一回テストがある。筆記試験と、同じ寮で成績が同じくらいの者との実技テストだ。
「ずいぶん余裕ね…オベリスク・ブルーに入れるかも知れないのよ?」
「オベリスク・ブルーねぇ…別に興味が無いな。それだったら三沢や仲の良い奴がいるラー・イエローの方がマシだ。」
「なるほどね。確かにオベリスク・ブルーの男子は好かれていないしね。」
話している間に、気がつくといつも釣りをして明日香と話す場所に着いていた。
先客がいたがね。
「天上院くんじゃないか。この俺に何か用かい?」
オベリスク・ブルーの男子が、パンを食べていた。
「万丈目くん…相変わらず自信家ね。たまたま通りかかっただけよ。」
あのブルーの男子は万丈目というらしい。
「ん、お前は…」
万条目がこちらを見る。
「黒崎遊矢!!」
そして、話は冒頭部分へ戻る…
「明日香。何時のまに俺はお前につきまとっていたんだ?」
「万丈目くん…そんなつまらない噂信じているの?」
「黒崎遊矢!貴様はイカサマをして天上院くんに勝ち、罰ゲームという名目で連れ回しているらしいじゃないか!?」
人の話を聞け。
「ちょ、ちょっと万丈目くん!その噂はどういうこと!?」
明日香からすれば堪ったものではないだろうな。
「天上院くんは黙っていてくれ!!黒崎遊矢!俺様とデュエルしろ!!」
少しは人の話を聞け。
「ま、いいだろう。デュエルならやってやるよ。」
デュエルディスクをセット。
「俺様が勝ったら、天上院くんを解放してもらう!!」
「じゃ、俺が勝ったらお前が持ってるドローパンを一つもらうぜ。」
「「デュエル!!」
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