第25話 決闘は予約を入れてからしろ!
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夜が明け、海鳴市全体を爽やかな朝が迎えてくれた。
春の季節らしく過ごし易い気候となり、絶好の休日となった。
そう、世間一般で言う本日は日曜日。
一般的には休みの日として重宝される基調な日でもある。
少年達はその日を悔いのないように思いっきり遊びに費やす者も居るだろう。
反対に、学校がないと言いながらも将来の為に勉学に勤しむ子供も僅かながら居るだろう。
無論、大人達も同じ事が言えた。
休日を誰もが有意義に過ごす。平和な日常とはこの事なのであった。
だが、そんな平和な海鳴市とは裏腹に、その市内にあるとある一家では、何処か殺伐とした空気が感じられた。
一体どうしたのだろうか?
家族ぐるみで大喧嘩でもしたのであろうか?
それとも、何か重大な事でもあるのだろうか?
その答えを知る為には、殺伐とした空気の感じられる家屋へと入る必要がありそうだ。
しかし、余り大きな音を立てたりしないようにこっそりと忍び込む事にしよう。
見つかってしまえば何をされるか分かった物じゃないからだ。
無論、続けて見に来たい人達も用心してついて来て欲しい。
万が一見つかったとしても、私は一切責任を負いませんので。
***
現在朝食の支度をしているらしく、部屋からは料理の匂いが鼻をくすぐる。
不思議とこの匂いを嗅ぐだけで不思議と空腹感は飛躍的に増大し、口内は唾液で充満していく。
その匂いを嗅ぎながら、銀時を筆頭として万事屋ご一行はテーブルに腰を降ろしていた。
その銀時の目の前には、士郎が腰を下ろしていた。
銀時と士郎。
二人が目の前で互いを見会っている。二人共一言も喋らずに只じっとテーブルに座したまま時が空しく経過しているのを感じていた。
今日は二人にとって、正に運命の日と呼べる日に他ならないのだ。
そう、士郎の家で生まれ、銀時の家で育った一人の少女。その少女が最終的にどちらの家の子になるか。
それを決める運命の日でもあったのだ。
なのはの性が高町になるか?
それとも坂田となるか?
それを決める上でとても重要な日であったのだ。
(く、空気が……重い)
新八は今、この重苦しい空気に冷や汗を掻いていた。
銀時と士郎の放つ重苦しいオーラに新八のフォロー精神が限界まで来ていたのだ。
この重苦しい空気をどうにか改善したい。そう思ってはいるのだが、実際なんて言えば良いのか分からないのだ。
下手な事言うと返って空気を重くしてしまう危険性があるのだ。
その為に迂闊に言葉を発せられないもどかしさが此処にあったのだ。
「すんまっせ〜ん! ミルクココアおかわりぃ!」
そんな中、相変わらず空気を全く読まない神楽は自分の欲求
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