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駄目親父としっかり娘の珍道中
第25話 決闘は予約を入れてからしろ!
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が所詮は覗き専門の集団みたいなもんですからねぃ」

 近藤の言葉に土方と沖田も乗り気で来てくれた。しかし沖田の言い分は半ば誤解を招くような危険性もあるので怖いのだが。

「ちょっと銀ちゃん。こんな税金ドロボー達なんかに頼って大丈夫アルかぁ?」
「多少癪だがしゃぁねぇ。こう言う類の奴には頭数が必要だ。多少不安だがこいつらでも居ないよりはマシだってもんよ」

 どうやら銀時自身余り頼りたくないらしい。言葉の節々に嫌そうな言葉遣いが見受けられる。
 そして、それを見逃すこいつらではなかったのであり。

「おい、どう言う言い方だぁてめぇ。折角俺達が手伝ってやろうって言ってるのにその言い方はねぇんじゃねぇのか?」
「あんだぁ? ちょっと自分達に有利な場面だからって調子に乗ってるのかぁてめぇは? それでも警察ですかぁ? 武装警察真選組ですかぁ?」
「んだとてめぇ? 警官侮辱罪で即刻処断したろうかぁ?」

 忽ち銀時と土方が睨み合う。やはり仲が悪いらしくこの二人が近くに居ると忽ち化学反応を起こすかの如く喧嘩ばかりしているのでもう見飽きてしまったりする。

「もう、すぐ行きますよ銀さん」
「おいトシ。時間の無駄だから止めろっての!」

 すかさず新八と近藤の二人が止めに入る。しかし、二人が止めに入ったとしても銀時と土方の睨み会いは納まることなく未だに睨み合ったまま激しいとっくみあいになってしまったのは言うまでもない。




     ***




 その後、真選組と万事屋メンバーとで二手に分かれて情報収集を行う事となった。
 近藤を筆頭に真選組の面々は再び高町家へと赴き、再度状況確認と情報収集を行うと同時に、銀時を筆頭とした万事屋ご一行はまた別の場所の捜索を行う事となった。

「それで銀さん。僕等は何処を調べるんですか?」
「たった三日間で行ける場所なんざ限られてるだろうが。それにアイツのこったから俺以外に度の過ぎる要求をするとは考えられないからな」

 流石は父親である。長年なのはの事を見守ってきただけであり、それ故になのはが何処へ行きたがるのか大体検討がつくのだ。

「それで、なのはが何処へ向ったか検討はついてるんですか?」
「あぁ、あいつは基本一人で遊ぶって事は滅多にしない。となりゃ自ずと答えは導かれるだろうが」
「そうか!」

 新八は悟った。江戸で育ったなのはは基本外遊びが好きな活発な子だ。
 となれば同年代の子と遊びたがるとすぐに推測出来る。
 そして、この世界でなのはと同年代の知り合いと言えば極僅かしか居ない。
 そう、今銀時達が向っている場所こそその場所だったのだ。

「此処に来る前に恭也に向った場所を粗方聞いておいて正解だったぜ。あいつは三日間の間に此処に一度訪
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