第25話 決闘は予約を入れてからしろ!
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なのはがフェイトと一緒について行ったと言うのは、すぐに管理局の面々にも知れ渡った。
なのはの書いておいた書置きが全てを物語ってくれたのだ。
「なんてこった。まさか先を越されちまうなんてなぁ」
銀時から現状を聞き、土方は舌打ちした。
まさか、銀時がなのはの為にしてあげた事が返って裏目に出てしまったのだから。
「御免なさい、私達がもっとしっかり監視しておけばこんな事にならなかったんだけど」
「今更後悔しても仕方のねぇ事だ。傷の舐め合いなんざしたってテンションが下がるだけだし、やるだけ時間の無駄だ」
後悔の言葉を述べるリンディに銀時は気にするなと言ってあげた。彼の言う通りであるのは事実だ。
今自分達がすべき事は只一つしかない。
「銀ちゃん。なのはは大丈夫アルかぁ?」
「その点は問題ないだろう。あのフェイトって女は根っからの変態だろうがなのはを異常なまでに溺愛していやがる。間違っても傷つける事はない」
銀時は断言できた。銀時は何度となくフェイトと相対していたからこそ分かるのだ。
フェイトはなのはに対し異常なまでの愛情を感じ出している。その感情は性別を超えた感情となっており、下手すると変態の類と間違われてもおかしくはない程だ。
しかしその反面、なのはの父親でもある銀時に対して異常なまでの敵意を向けているのだ。
その為に、銀時は何度となくフェイトと戦う羽目になった。
弱体化のせいでもあるが、それを差し引いてでもフェイトは強い。
もしかすると銀時が本来の力を取り戻したとしても、もしかしたら……
それから察するにフェイトはとても優秀な魔導師だと言うのが分かる。
恐らく、クロノと同等かもしかしたら。
何はともあれ、現状ではどうしようもない。フェイトが何処に行ったのか?
そして、何処から来るのか?
それらの類が分からなければこちらから仕掛ける事が出来ない。
「万事屋、これからどうするつもりだ?」
「こうなったら虱潰しに探すしかねぇ。あいつがこの三日間の間に行ったところを片っ端からあらうんだ! 今は少しでも情報が欲しい。っつぅ訳でだ、お前等も力貸せよな」
「無論だ。俺達はその為にこの世界に来たようなものだからな」
腕を組みながら自信有り気に近藤は答える。今は少しでも手数が欲しいところだ。普段は犬猿の仲ではあるが、こんな現状では寧ろこいつらが居た方が有り難い。
「トシ、総梧。俺達も下に下りて情報収集を始めるぞ! 少しでも良い。何かしらの情報を手に入れるんだ」
「フッ、やっと俺等に向いた仕事が回ってきたな。ガサ入れなら俺達の十八番ってなもんだ!」
「ま、俺達警察関係ってなぁ名前こそご大層なもんです
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