第25話 決闘は予約を入れてからしろ!
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になる。
正式的な名称は不明だが、世間一般ではこれを念心通話略称で【念話】と言うそうだが、実を言うとあんまり関係ない話なので聞き流して貰って構わないのだが。
(フェイト、聞こえるかしら?)
(はい、何でしょうか?)
(例の子は連れてきたのかしら?)
(はい、これから連れてきます)
どうやら念話の対象相手は母プレシアだったようだ。相変わらず親子だと言うのに何処かフェイトの対応は堅すぎるようにも見受けられる。
まぁ、世界広しと言う言葉もある。もしかしたら貴方の近くにもこんな関係の親子が居るのかも知れない。
まぁ、もしそんな家族を見つけたら迂闊に手を出さないでおきましょう。
下手に手を出すと返ってその家族の輪を壊しかねないので。
その家族にはその家族の関係が出来上がっているのです。迂闊に他人が入り込んで良い領域ではないと言うのはご理解の程を。
はてさて、話がずれてしまった気がしますのでここからは二人の会話に視線を集中させるとしましょう。
(その前にフェイト、貴方個人に話があるわ。一人で私の所へ来なさい)
(え? でも、なのははどうするんですか?)
(部屋を用意しておいたから其処に休めておきなさい。とにかく今は急いで私の元へ来なさい。良いわね?)
(はい、分かりました)
念話が途切れたのを確認し、フェイトは意識を自分に戻す。下げていた顔を起こし、真後ろに居るなのはの方を向く。
「ちょっと母さんと話しなくちゃいけなくなっちゃったんだ。だから、この近くに部屋があるから其処で待ってて貰っても良い?」
「別に良いよ」
本来なら早く要件を済ませて帰宅しかたったのだが、急用であるのなら仕方がない。内なる思いを押し留めて、なのははフェイトに続いた。
その場から数メートル歩かない内に近くに木目調の扉が姿を見せる。
古臭いノブ式の扉だ。その扉のノブを回し、中へと入る。
部屋の中は簡素な作りであった。
部屋の大きさはおよそ6畳位。それほど広くはないが決して狭くもない。時間を潰すにはそれなりに適した部屋と言える。
小さな丸テーブルが真ん中に置かれており、隅には小さなベットも置かれている。白いシーツの上に同じ色の掛け布団が叱れており綺麗に整えられてある。
テレビはないようだが本の類が棚に綺麗に並べられている。
「此処で待ってて。私ちょっと母さんと話してくるから」
「うん、分かったよ」
部屋の中になのはを入れると、フェイトはすぐに扉を閉める。
薄暗い廊下にフェイトは一人ぼっちとなった。少し寂しさを感じたが、それもすぐに感じなくなる筈だ。今はそれよりも……だ。
「急ごう。母さんが待ってる」
一人、母の待つ玉座へと向かいフェイトは一人廊下を歩いた。
フェイ
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