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駄目親父としっかり娘の珍道中
第25話 決闘は予約を入れてからしろ!
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いようだ。

「艦長! 先ほど連れてこられた使い魔が目を覚ましました」
「おっしゃぁ! 行くぞ沖田ぁ!」
「合点でぃ!」

 局員の指令を聞くや否や、とても嬉しそうに銀時と沖田の二人が一直線に医務室へと向っていく。

「だぁぁ! 医務室で何するんだあのドSコンビがああああ!」

 対応に一足遅れた新八もまた、急ぎ医務室へと向う。艦内の通路は大体覚えた。だが、それでも二人の姿が一向に見えない。
 急がなければ。
 焦る気持ちを胸に新八は医務室の前までたどり着いた。
 だが、その時であった。
 突如医務室から甲高い悲鳴が響き渡ったのだ。
 声色からして女性の悲鳴だった。何処となく聞き覚えのある女性の声。

「まさか、あの馬鹿二人!」

 嫌な予感がしてきた。青ざめた新八は急ぎ医務室内へと入っていく。
 其処に映ったのは正に異様な光景と言えた。
 ベットの上で青ざめるアルフ。それを必死に庇おうとしている患者服姿のクロノ。
 そんなクロノを睨むように佇む銀時と沖田。その二人の手には燃え上がる蝋燭と鞭が持たれている。

「退けやクロノ! 今からその犬っころちょいとお仕置してやろうってんだからよぉ」
「あんたらのやろうとしてる事は明らかにその類を超えてる行為でしょうが! 幾ら彼女が敵だからと言ってそれを許す訳にはいきませんってば!」
「馬鹿野郎! だからお前はKYって言われてるんだよ。耳を澄ませて見ろ! 聞こえる筈だ。読者の皆様から「KY邪魔だ!」とか「良い所ででてくんなKY」っとか言われてる筈だぁゴラァ!」
「知りませんよ!」

 敵である筈のアルフを必死に守ろうとするクロノに対し、そんなクロノを退かしてアルフにいやらしい事やドSな事をしようとする沖田と銀時。なんともシュールな光景と言えた。

「いい加減にしろやてめぇらあああ!」

 これ以上この二人の暴挙を許す訳にはいかない。そんな二人に対し新八が両者に対し踵おとしを決める。
 脳天にそれを食らった二人が脆くも撃沈し、無様な姿となり沈んだ。

「ったく、大丈夫かい、クロノ君」
「た、助かりました……後少しで放送禁止並の事になる所でしたよ。それにしても、僕が漫画読んでる時にいきなり来たから何するのかと思ったらこれでしたもんで驚きましたよ」

 どうやら療養中と言うのを理由に暇潰しを兼ねて読書をしていたようだ。
 ちょっと気になったので新八はふと、クロノが寝ていたベット付近を見た。其処には大量に山積みされた「ジョ○ョの奇妙な冒険」が置かれていた。

「あの、クロノ君……あの漫画は一体どうしたの?」
「銀さんがこの間ジャンプ関連の漫画って事で貸してくれたんです」
(銀さんって、コミック持ってたっけ?)

 密かな疑問を抱きながらも
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