第25話 決闘は予約を入れてからしろ!
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たいですよぉ」
「少しでも同情した俺が馬鹿だったよ」
溜息をつく土方。分かってはいたのだが余りにもリアルに言う沖田に流石の土方も騙されてしまったようだ。
「それで万事屋。その例のアルフって子は今どうしてるんだ?」
「今は医務室だ。あの状況じゃまともに話も出来そうにねぇしな」
現状でアルフから情報を得るのは難しい。そう判断した上での行動である。
何せ、初めて見た際には彼女の喉は何かしらの力で潰されている上にかなり弱っていた。後々に聞いた話によると、使い魔は主との魔力リンクが切れると長く生きていく事が出来ないらしく、その為に弱っていたと言う話だそうだ。
故に、治療が無事に終われたとしても、長生き出来るかどうかと言うのはハッキリ言って分からない。正直、治療を終えた直後に死亡する確率もないとは言えないのだから。
だが、例えそうだとしても……だ。
例えそうだったとしても、僅かでも情報が欲しいのだ。
「銀ちゃん。あの犬耳女が目を覚ましたとして、あいつ私達に情報くれるアルかぁ?」
「そん時ぁそん時だ。あいつが情報くれなかったって使い道は幾らでもあろうがな」
「使い道? 使い道って一体―――」
その先を聞こうとした新八だったが、即座にその言葉は紡がれた。
銀時の顔を見ただけで分かったからだ。とても嬉しそうな上に邪悪な笑みを浮かべている。
こう言った笑みを浮かべる銀時は大抵ろくな事をしないと言うのは最早定石だ。
「旦那ぁ、使い道って一体何するんでさぁ?」
「決まってんだろう? 人質にしてあの金髪女誘き出すんだよ」
「なる程ぉ、流石旦那でさぁ。そん時ぁ是非俺も力貸しますぜぃ」
「おぉ、是非頼むわ。お前のドS精神であんな場面やこんな場面を写真に撮ってネット中にばら撒いてやろうや」
銀時に続いて沖田までもがドス黒い笑みを浮かべだしている。
恐らく、このままこの二人を医務室に向わせた場合、アルフが女性として最も恥ずかしい場面に直面する事は間違いないだろう。
幾ら敵とは言え女性が一生傷に残るような行為を黙認して良い筈がない。
「ちょ、ちょっと待って下さいよ! 幾ら元敵だったからって、女性ですよ! しかも結構美人ですよ! そんな人相手にあんたらの変態行為をやろうと言うんですか?」
「何抜かしてんだよ新八ぃ。あいつは美人でもなければ女性でもねぇ。只の犬っころだ!」
「旦那の言う通りでさぁ。犬を調教するのは飼い主として大事な事なんでさぁ。だから俺達が代わりあの犬っころをしっかり調教してやろうって言うことなんでさぁよ」
この二人は明らかにアルフを人として見てない。まぁ、彼女自身狼の使い魔って言うし、時に狼に変身するし、そんな訳でこの二人にはアルフは既に狼、基飼い犬としか見られていな
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