第23話 時には子供でも決めなきゃならない答えがある
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まで主だと思っていたフェイトがまさか作り物だったなんて。そして、プレシアの研究と言うのがとんでもない代物だったと言う事を。
「それじゃ、それじゃあんたは……なのはを使って、一体何をするつもりなんだい?」
「決まってるわ。愛する娘、アリシアを生き返らせるのよ。貴方達は気付かないだろうけど、あの子にはとても素晴らしい力が眠っている。でも、あの子じゃあの力は引き出せない。いえ、引き出す事は出来ないのよ」
「引き出す? まさか、あの子も魔力を?」
「えぇ、持っているわ。それも、とてつもない程のねぇ……稀に生まれるのよ。生まれながらにしてランクSを凌駕するほどの魔力を持った逸材が」
信じられなかった。確かに、なのはには何か不思議な物を感じた事が何度かあった。
しかし、それがとんでもない代物だったとは。
「でも、あの子は力を使いこなすことは出来ない。あの子はフェイトよりも純粋な子。でも、その分純粋過ぎる。純粋な心はとても純粋に力を解き放つ。そして、解き放たれた力は暴走し、世界を……次元すら歪めるほどの力になる」
「あの……あの子が、そんな恐ろしい力を持っていた……なんて」
「そう、だから管理局はそんな子を捕獲……いいえ、奴等で言う保護を行っていたのよ。その力が無意識に発動してしまわないように、隔離しておく為にねぇ」
何時に無く不気味な笑みを浮かべながらプレシアは言った。何故、なのはが江戸に捨てられていたのか。何故、海鳴市で生まれた筈のなのはが江戸に来てしまったのかを。
「あの子が江戸と言う未開の世界に来たのは未だに謎があるわ。でも、そんなの私には関係ない事よ。あの子の内なる力を使えば、アリシアを生き返らせられる。その代償であの子が死んだとしても、それはその結果に過ぎないわ」
「あんたは……あんたは人間じゃない! あんたは、悪魔だよ! 人間の皮を被った、恐ろしい悪魔だよ!」
「そう、私は悪魔よ。アリシアを生き返らせる為なら、私は悪魔にでもなるわ。その覚悟で、今までこうして生きてきたのだから」
聞く耳持たずとはこの事であった。
恐らく、今のプレシアには何を言っても無駄だろう。
「さて、さっきも言ったわよね。冥土の土産に見せてあげるって」
「なっ!」
「まずは、貴方のその汚い言葉を出せないようにさせて貰うわ」
そう言い、プレシアが手に魔力を集中させた。必死に逃れようとしたが、遅かった。
アルフを掴んでいる首を中心に激しいスパークが巻き起こった。
そのスパークはアルフの首を中心に放たれ、激痛を引き起こしていた。
「があああああああああああああ!」
「ついでに、貴方の魔力リンクも切っておくわ。これでもう、貴方はフェイトの使い魔じゃない。只の醜い死に損ないよ」
電流が消え、再び
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