第22話 竜巻対バカ
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モニター越しに映る銀時はかなりご立腹でもあった。無理もない。
銀時としてはクロノは是非とも抑えたい玉の輿だと自負していたのだ。
その玉の輿候補であるクロノが、フェイトとあわや危険な関係になりそうだったので急いで止めに入った次第でもある。
「し、ししし失礼な事言わないでよ! 私はなのは一筋なの! ほかの男の事なんて私にはアウト・オブ・眼中なんだからねぇ!」
【そう言ってる割には顔真っ赤じゃん! 恋する乙女じゃん! 恋愛モードまっしぐらじゃん! あれですか? 伝説の木の下でコクるつもりですかぁ?】
「お黙り! 主人公の癖に恋愛のれの字もしてない駄目人間の癖に恋愛の事なんて語らないでよ! ギャグアニメの分際でこっちの領域に入ってこないでよ!」
【ルセエエエエ! この小説が俺達とコラボした時点でこれは根っからのギャグ小説にくら替えしてんだよ! 原作みたいな萌え要素なんざ欠片もある訳ねぇだろうが! 察しろやそこんところをさぁ!】
モニター越しに喧嘩を勃発し始める両者。相当仲が悪いようだ。
それを聞いているアルフもユーノも毎度の事だと思い呆れ果てる始末でもある。
が、クロノ自身その光景は始めてなようであり。
「ぎ、銀さん! そんな事よりこの子、熱出してるみたいなんです。多分風邪じゃないでしょうか?」
【あぁ、風邪だな。恋の風邪だな。今すぐ海の中に叩き込んで頭冷やさせろ。それかてめぇの魔力砲で粉々にしちまえ。その方が俺もせいせいすらぁ】
「ちょっ、何酷い事言ってるんですか銀さん! 相手は女の子ですよ! 確かにプチ犯罪を犯した子かも知れませんけど、ちょっと位は気を使っても良いじゃないですか!」
【馬鹿野郎! こう言うクソガキぁ調子に乗ると碌な事にならねぇんだよ! ガキの内にしっかり教育してやるのが世の常だろうが!】
仕舞いにはクロノとまで言い争いを始める始末。KYであるクロノは銀時の言い分を今一理解出来ていないご様子であり。
しかも、根が優しい為に銀時の言う通りに出来ないのが彼なりの良い所であり悪い所でもある。
「と、とにかく! 色々と事情も聞きたいし一度彼女も連れて帰還しないと―――」
【冗談じゃねぇ! そんなガキ連れて来た日にゃ家の娘と危ない関係になっちまうじゃねぇか! そんなのお父さん断じて認めませんよぉ!】
「いや、この子どう見ても女の子ですよ。確実に危ない関係にはならないと思うんですけど?」
クロノには銀時が何を警戒しているのかさっぱり理解出来なかった。
何故少女でもあるフェイトが同じ少女でもあるなのはと危ない関係になると言うのだろうか?
その辺はもう少し勉強が必要なようだ。
「上等よ! 今すぐ貴方の所に行ってあげようじゃない! そして、今度こそ貴方の息の音を止め
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