第22話 竜巻対バカ
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に向かい青と金色の極太な魔力砲が激突し、激しい閃光が辺りに放たれる。
閃光が止むと、其処には先ほどまであった巨大な竜巻は姿をなくし、変わりに空中に浮かぶ6個のジュエルシードの姿があった。
「で、出来た……あ!」
「おっと!」
突如、体中から力が抜けてしまった。
緊張し続けた為に全身の力が抜けてしまったのだろう。
その拍子に高度を保つ事が出来ずに、落下しそうになる。
そんなフェイトを、隣に居たクロノが抱き止める。
「緊張のし過ぎだな。無理しすぎもあるみたいだし」
「え? あ? あああ……」
次第にフェイトの顔が赤くなりだしていく。一般人ならば分かるだろうが、KYに定評のあるクロノには何故顔が赤いのかさっぱり分からないのであり。
「どうしたんだ? 風邪でも引いたのか?」
「うがああああああ!」
さっきまで大人しかったのが一変し、クロノの腕の中でフェイトが激しく暴れだし始める。それに意味が分からずクロノ自身も驚く始末であり。
「ええええええ! い、一体何? 僕何か気に障る事でも言ったああああ!」
と、この通りであったりする。しかし、一応常識のあるアルフとユーノはあの反応を見て確信を得たりするのであり。
「フェ、フェイト……まさか、あんた……その執務官の事がぁ!」
「ち、違う! 断じて違うよぉぉ! 私の心は既になのはって決まってるんだからねぇ! 今更誰かに心変わりなんてしないんだからねぇぇぇ!」
「でも、そう言ってる割には顔真っ赤ですね。恋する乙女って感じですよね」
「風邪だよ風邪! 此処最近お腹出して寝てたからそのせいで風邪引いちゃってさぁ! あ〜、今も何だか頭が痛いな〜、って感じでさぁ……ゴホッゴホッ!」
等と言う明らかな分かり易い嘘を交えているフェイト。が、そんな嘘を嘘と感じ取れないクロノはマジで捉えてしまい。
「やっぱり風邪か。どれ位熱があるんだ? 無理して悪化したら大変じゃないか」
そう言いつつフェイトの額に自分の額を当てる。こんな事をしたらどうなるか分かると思うが互いの目線が近づく。
ゼロ距離で互いの目線が見詰め合っている。
次第にフェイトの体温が急上昇し始めている。
何時しか少々赤くなっていたフェイトの顔は何時しか真っ赤になって行く。
【オイイイイイイ! てめぇ其処の金髪変態女! 今すぐ家の玉の輿から離れろやクソボケエエエエエエエエ!】
と、突然二人の間に通信モニターが開き、其処から銀時のドアップが映りだしていた。
そのドアップに大層驚く両者。
「ぎ、銀さん!」
「銀髪天然パーマ!」
【おいおい、家の屋台骨の次は家の玉の輿ですかぁ? どんだけ泥棒猫被りなんですかぁ? 末恐ろしいガキだよてめぇはよぉ!】
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ