第21話 馬鹿な上司ほど部下が集まりやすい
[7/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るよぉゴラァ!」
今度は神楽と沖田が互いにメンチを切り合う始末。もうどうにでもなれ状態であった。
「あのぉ、そろそろ先行きません? 何時までもこんな所に居たってしょうがないと思うんですけど」
「んなこたぁ分かってるんだよ。てめぇに言われるまでもねぇんだしな」
皆を纏め上げようとするユーノの発言に対しぶっきらぼうに銀時は返した。ふと、新八は疑問に思った。
何故、銀時はこうもユーノに対して冷たいのだろうか?
確かに、一連の事件に巻き込まれた原因はユーノにもあるだろう。
だが、それだけでユーノにあそこまで冷たくする必要があるのだろうか?
甚だ疑問であった。
「そう言えば銀さん。何で銀さんはユーノ君にだけそんなに厳しいんですか?」
「ったりめぇだろうが! 家の大事な屋台骨に変な蟲が寄り付かないようにしてんだよ。あいつがなのはの事好きになって一夜のあやまちとかにならないようにしとかねぇとな」
「なる程、要するにこれ以上なのはちゃんが異性に対して興味を持たないように防いでたって訳ですね」
銀時の狙いとしてはなのはがクロノとくっつくのが理想と思っている。クロノは若干14歳にして管理局執務官と言う役職についた程の秀才である。
きっともっと伸びるだろう。そう銀時は予想していたのだ。それに気配りも利くしフォローも出来る。ツッコミは後で新八に鍛えて貰えば使い物にはなるだろう。正に非の付け所がない存在だったのだ。婿として迎えるには打ってつけの人材と言えた。
だが、それは銀時自身の話。もしなのはが他の男を好きになってしまったらどうなるのか?
それも、全く金もない、将来性も皆無、その辺のチャラチャラしたチャラ男を何を間違ったか彼氏として家に連れてきたりしたら。
そう考えるだけで銀時の脳裏は蒼白していくのであった。
取り返しの付かない事態に陥る前に打てる手は打っておくべき。そう考えていた銀時は、まずクロノ以外の異性には冷たく当る事にしたのだ。
そして、その的となったのが不幸にもユーノだったのである。
「そう言う訳だ。新八、お前も変な男をなのはに近づけるなよぉ。特に9歳から15歳位の男子! あいつらはヤバイ。なのはと年が近いから何時始めての春が訪れるか分かったもんじゃねぇ。昼ドラなんかやらなくて良いんだよ。世の中金が全てなんだ。深夜ドラマ並ので充分なんだよ」
「あんたの心が深夜並に真っ黒だよ。自分の娘を政略結婚の道具にしてる将軍並に真っ黒だよあんた」
今更な事を言う新八であった。銀時の心が真っ黒なのは今に始まった事じゃない。
無論、銀時がなのはをクロノと仲良くさせたいと言う思いは別に金や楽な暮らしだけの為じゃない。心の底から娘の幸せを願っての事なのだ。
娘が不幸な人生を歩まない為にも娘
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ