第21話 馬鹿な上司ほど部下が集まりやすい
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どヌルヌルしたとても臭い鳥と戦闘を行ったが為にその匂いが四人の体にべったりとこびり付いてしまったのだろう。
しかもその匂いと言うのがこれまたかなり酷い異臭を放つ代物でもあった。
具体的な臭さを述べるとしたら牛乳を拭いた雑巾の約100倍近くの臭さが銀時達の体から発せられてる。
「旦那ぁ、一体その匂いはどうしたんですかぃ? 肥溜めにでも落ちたんですかぃ?」
「違ぇよぉ。偶々戦ったロストロギアが滅茶苦茶臭ぇ奴でよぉ。おまけにそいつの放つ攻撃がこれまた臭いの何のって。もう溜まんなかったんだからなぁ!」
「そりゃ災難でしたねぃ。こっちは同じ鳥でしたけど全身火を纏った暑苦しい奴でしたぜぃ。まるで土方さんみたいな居るだけで嫌悪感を促すような輩でしたねぃ」
沖田のその言い分に銀時が何故か納得しながら揃って土方を見る。
沖田、銀時の両名にとって土方の存在は邪魔者、嫌悪感の塊以外何者でもないからであろう。
無論、そんな眼差しを向けられてる土方自身溜まったものじゃないのだが。
「何だよてめぇら。その軽蔑の眼差しはよぉ?」
「別にぃ、只そろそろくたばってくれませんかねぃ土方糞馬鹿野郎! って思ってただけでさぁ」
「諸々言っちまったじゃねぇか! 心の声駄々漏れじゃねぇか!」
普通ならそう言うのは心の声にして閉まって置くべきなのだが、沖田自身にそんなきようさなどなく思った事を即座に言い放ってしまったようだ。
無論、それを言った沖田自身に反省の色は全くない。
「いやぁ、大丈夫だよぉ沖田君。こいつのこったから近い内に死亡フラグ踏むから勝手にくたばってくれるってぇ」
「てめぇもてめぇで何不吉な事言ってんだゴラァ! 言っとくがなぁ、俺はこんな辺境の地でくたばる気はさらさらねぇぞ! 江戸に帰ってやらなきゃならねぇ事が山ほどあるんだ」
「マヨネーズを啜る事か?」
「俺イコールマヨネーズと言う図式にするの止めろよ!」
流石に此処まで弄くりまくられたのが余程気に入らなかったのか、普段なら否定しない大好きなマヨネーズにさえも怒りとして反応してしまった土方。相当病んでいる証拠である。
「土方さん、頼むから死ぬんだったら俺に副長の座を譲ってから死んで下せぃ」
「安心しろ。俺はてめぇより1秒でも長く生きるつもりだからな」
そう言って沖田と土方が互いにメンチの切りあいを始めてしまった。
切りあいと言っても刀で切り合うのではないのであしからず。
「おいおい、お前等その位にしておけ。折角クロノ君と協力してジュエルシードを捕獲して凱旋してきたってのに、いい気分がだいなしじゃないか」
そんな二人を局長である近藤が諌める。が、今度は銀時が近藤の前に歩み出た。
「え? 何お前等。もしかしてクロノ君と一緒に戦
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