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銀色の魔法少女
第十話 温泉!
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も、気になることがあった。

 彼女の夢の効果範囲は、最大で二十四時間後。

 つまり、この温泉宿の近くにジュエルシードがあることになる。

(まあ、夜中みたいだったから今は大丈夫だろうけど、面倒なことになったな)

 ヘルメットを脱ぎ、メガネをかける。

『クリム、適当な時に辺りをサーチしておいて、夜になったら回収しに行くから』

『? あるかどうかわかりませんが、一応了解しました』

 クリムは首をかしげるも、サーチ用魔法の準備をする。

(遼は時折変な事を言いますが、その時に限ってそれが当たったりするのですよね)

 クリムはまるで予言のようだ、と感じる。

 しかし、それも万能ではない。

 それを言うのは決まって朝か、寝起きだけだった。

 つまり、遼が寝ている間しかそれを知ることはできないということを示していた。

(あの歳で予言スキル、プラス危険ロストロギア持ち……、管理局がほっておくはずがありませんね)

 最悪、危険因子としてどこかの世界に拘留されかねない。 

(私がいるから遼一人だけでないのは確実ですが、それでも遼の人生を大きく狂わせてしまう)

 クリムは思う。

 これ以上、遼に悲しい思いをさせたくはない、と。

 

side 遼

 私は今、脱衣所にいた。

 宿について早々、みんなで温泉に入ることになったからだ。

 私はふとあのフェレットモドキを見る。

「……………………」

 何やらビクンビクンと悶えていた。

「……、ああ」

 少し考えて、その原因を察する。

 多分恐く、アレはオスなんだろう。

 おおかたなのはが無理やり連れてきて、ここに居るのだろうけど、彼女たちの裸を見るのが恥ずかしいのだろう。

 ウブな人(?)と、私は思う。

 まあ、凝視されても困るけれど。

「ん?」

 妙な視線を感じて、私は振り返る。

 なのはにすずか、アリサに保護者のお姉さんたちが、私を見つめていた。

「どうか、したの?」

 私は恐る恐る聞いてみる。

「え、いや、あの……」

 すずかが何か言おうとしているけれど、さっぱりわからない。

「いやー、遼ちゃんって髪をほどくとすごい美人なんだね」

 かわりになのはのお姉さんが答える。

 ……そう言えばそうだった。

 今はメガネもないし、当然髪も解いている。

 いつもと違う私に彼女たちが驚いたのだろう。

「自分じゃ、よくわからない……」

 私はそう言ってタオルを体に巻きつける。

 あのフェレットモドキに見られるのも恥ずかしいし、彼女たちに裸を見せるのに慣れていなかったからだ。

「髪さ
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