暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0321話
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の考えも障壁ごと吹き飛ばされたフェイトが現れたことにより強制的に中断される。

「なかなかやるね。その術式は初めて見るけど……力のブーストみたいな効果なのかな?」
「さて、どうだろうな。自分で味わってためしてみるんだな」
「ああ。ならそうさせてもらおうか」

 フェイトは瞬動を使い、一瞬でこちらの懐へと潜りこんでこちらの鳩尾へと肘を突き入れてくる。それを右手で弾くことで回避し、そのまま左手でお返しとばかりにこちらも鳩尾を拳で狙う。
 お互いが零距離での近接戦闘をこなして数分。それでも俺もフェイトも一撃も貰ってないし、一撃も当てられない状態で戦闘が続いていた。
 そして……

「キャーーーーっっっっ!」

 周囲の観客達からの悲鳴を聞き、瞬動でフェイトとの距離を取る。向こうもこちらと同じ思惑だったのか同じく瞬動で距離を取っていた。
 周囲の観客の視線を追うと、その先にあるのは先程ネギと近衛が追い詰められていた城の屋根。そこには何故か桜咲の姿があり、その左肩には矢が刺さっており……そのまま屋根から落ちていく。

「ちぃっ!」
「いかせ……」
「どけぇっ!」

 魔法発動体の腕輪に膨大なSPを注ぎ込み、影槍を1本無詠唱で作り出す。その影槍はフェイトへと襲い掛かり、当然のように魔法障壁へとぶつかるが、桁外れのSPを込めたおかげでそのまま消滅せずに魔法障壁と拮抗していた。

「せっちゃーーーーんっっっっ!」

 そう叫びながら桜咲の跡を追うように飛び降りる近衛。

「くそっ、間に合うか!?」

 精神コマンドの加速と瞬動、闇き夜の型でブーストされた今の俺なら……と思ったのだが、次の瞬間には落ちていた2人から膨大な光が満ちてそのまま地面へとゆっくり着地していた。
 ……近衛の魔力が覚醒した、のか?

「……やれやれ。今日の所はこれで終わりだってさ。良かったね」

 その声を残して、いつの間にかフェイトの姿も消えていた。

「何とかなった……か」
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