暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0321話
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 どこからか取り出した呪符を盛大に撒き散らしながらそう告げる月詠。すると次の瞬間にはその呪符からSD化された妖怪達が召喚される。……なるほど、SD化と言うか、可愛い感じのこいつらならCGなりSFXなりで誤魔化せるのだろう。多少予想外だが、おかげで俺も陰陽師の振りをする事が出来るな。

「っと!」

 そんな一見可愛らしい妖怪を目で追っていたのが悪かったのだろう。ふと気が付くと俺のすぐ横までフェイトが移動しており、その拳をこちらへと突き出そうとしている所だった。
 その拳の一撃を身体を半回転させる事で回避し、その勢いを付けたままフェイトの顔面へと肘の一撃を叩き込む!
 だが、その一撃はフェイトの掌でやんわりと受け止められ、その力を微妙にずらして肘の一撃を受け流す。

「砕いた肘がもう治ってるとはな」
「まぁ、あの程度なら回復魔法があればどうとでもなるさ」

 お互いに超至近距離、零距離とでも言うべき位置で会話をする。幸い小声での会話なので周囲には聞こえていないだろう。

「全く、本来なら僕の出番はもう少し先だったのにね。君のようなイレギュラーがいるというのはとんだ計算違いだよ」
「ふん。計算違いだからこそイレギュラーと言うんだろうに……なっ!」

 密着している零距離からのフェイトの腹を狙った膝蹴り……と見せかけつつ、左手でフェイトの首を……ちぃっ!

「一昨日の戦闘で君の馬鹿げた身体能力は既に見ているし、なにより君のその握力は実際に味わっているんだ。そうそう同じ手を食らう程に僕も間抜けじゃない」

 ふわり、と後方へと跳躍しこちらと距離を取るフェイト。
 チラリと周囲を確認すると、桜咲は月詠とほぼ互角にやりあっているのが見える。また、月詠の呼び出した大量のSD妖怪達は円の足下を走ってそれを踏みそうになってバランスを崩したり、拳大の丸い妖怪が夏美の頭の上や肩の上に乗っかっていたり、あるいは早乙女のスカートを捲ったりと好き放題に動き回っていた。
 ……まぁ、色々と言いたい事はあるが一般人に対して危害を加えようとは考えていないらしいので一安心といった所か。
 周囲の観客も、これが完全に劇だと認識しているのか歓声を上げて応援している。

「さて、次だ」

 フェイトの方を見ながら、小物として受け取った呪符を取り出す。

「……そんな物を取り出してどうするのかな?」
「それは見てのお楽しみってな」

 とは言った物の、陰陽術の呪文ってどんなのがあったか……まぁ、それっぽければいいだろう。どうせ本当に陰陽術を使う訳じゃないんだし。

『急急如律令 5の影槍!』

 呪符を構えてそれっぽい呪文を適当に唱え、それに混ぜて始動キーを省略して操影術の魔法を唱える。すると次の瞬間には俺の影が5本の槍と化してフ
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