暁 〜小説投稿サイト〜
宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第二章 二話 後ろに向かって前進 前編
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は無事だな?戦線から離脱したリーリス級を一隻確認している。こちらの方が距離的に近いから我々の方で基地まで牽引するが構わないな?』

『こちらの損傷は軽微だ。心配いらない。破損したリリース級の牽引は………そうだな、お願いしよう。』

『任された。通信終わり。』

オペレーターの士官は反転してリーリス級の牽引を開始したユニコーンを見て感心したように言う。

「しかし、凄まじかったですな。あれほど激しい砲撃は今まで見た事がありませんでしたよ。やっぱりランカーっていうのは超人の集まりなのかな………」

「そうかもしれんな。とにかく、作戦は成功だ。基地に帰還して報告書をまとめなければならないな………」

ユニコーンがリーリス級に牽引用アンカーを取り付けて乗組員を収容するのを確認してワレンプス大佐はグランティノを反転させて基地へと帰還の途についた。



宙域パトロール部隊基地 アミタス

アミタスのドックには、先ほどの作戦で囮をしたハルツール号が収容され、中からパトロール部隊のメンバーがぞろぞろと下船してきていた。
そして、その横には見事大戦果を上げたユニコーンとグランティノ、そしてユニコーンに牽引されてきたリーリス級と健在であったリーリス級が収容されて補給と整備をうけている。
さらにその向こうのドックには、宙域パトロールに参加したギリアスのバウンゼィとその他の志願した0Gドッグたちの艦が並んで同じく整備を受けていた。

そして、その艦の艦長達はアミタスの酒場に集まって勝利の祝杯を上げていた。

「ハッハー!いやーちょろかったぜ!」

調子に乗りやすいギリアスを白野が軽くたしなめる。

「あまり調子に乗りすぎるな。油断はベテランの足をもすくう。勝って兜の緒を締めよ、という言葉もある事だしな。」

「ん?なんだ、その………かってなんとかかんとかって?」

この時代にはことわざは絶滅しているようだ。嘆かわしい事である。

「わかりやすく言うと………そうだな、一流の戦士はたとえ勝ったとしても油断せずに次の戦いに備える、という意味だな。」

「なるほど………確かに、今考えたらあの時の戦い方にはまだまだよくできそうなところがあったような気もするな。」

話し込みながら白野はウイスキー、ギリアスはソーダを飲んでいるとユニコーンのオペレーター、ゲイケットと主計官のバウトが連れだってやってきた。

「よう、艦長にギリアス少年!楽しんでるか?」

ゲイケットはだいぶ酔っているようだ。

「例によってエーヴァさんがしこたま飲ませたんですよ………」

げっそりした顔でバウトが白野にそう耳打ちする。どうやら、エーヴァの魔の手からゲイケットを救い出してきたようだ。
エーヴァの悪夢を早く忘れたいの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ