第二章 二話 後ろに向かって前進 前編
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「後詰に回ったグランティノが敵の別働隊と遭遇したようだ。支援要請がきている。」
「グランティノの位置は特定できているな?」
「勿論だ。」
「ならば考えるまでもない。ユニコーン発進。グランティノの支援に向かう。バウンゼィにもその旨伝えて遅くなると知らせておいてくれ。」
「了解した。」
ユニコーンは撃破したフランコ級やその他の海賊船の残骸を突っ切って加速しながらグランティノのが戦っている座標のポイントへと急行する。
複数のアステロイドを、時に巧みな操艦技術で躱し、それでも回避できない時はプラズマ弾で吹き飛ばして全く減速せずに突き進む様は芸術的とさえ言えた。
もともと小マゼランでは存在し得ないほどの巨大戦艦であり、しかもそれをアステロイドという障害物が多い宙域で傷一つつける事なく驀進しているあたり、白野の卓越した操艦技術が示されている。
数えて52個目のアステロイドをスラスターのワンショットでかわすと、ようやく戦闘中のワレンプス艦隊をレーダーが捕捉した。
だいぶ苦戦しているようで、既にガラーナ級一隻とゼラーナ級一隻は撃沈されていたが艦載機部隊は敵艦載機部隊を壊滅させたが補給のために帰艦してしばらく動けず、リーリス級の片方は損傷が激しく戦線から離脱。残った一隻も継戦は可能だがあまり長くは持たないだろう。
「援護砲撃、目標ゼラーナ級駆逐艦。撃て。」
ルートンはいつも通り完璧な砲撃技術を披露してくれた。
レーダー索敵ギリギリのラインで射程内の兵装であるプラズマ砲Lサイズ二門を斉射。計六発の大型プラズマ弾が全てゼラーナ級に吸い込まれるように命中し、爆砕する。
「ワレンプス大佐、助けにきたぞ。」
「おお、救援に感謝する。白野艦長、敵はあと一隻だ。このまま仕留めてしまおう。」
「わかった。………ルートン、全砲門のバーストリミッターを解除。徹底的に叩け!」
「合点承知!腕がなるな!」
ユニコーンのプラズマ砲にかけてあった出力調整のためのリミッターが解かれ、その本来の連射性能を一時的に解放する。
「撃て。」
そして、一角獣の獲物となった哀れなオル・ドーネ級は断末魔のインフラトン光さえもプラズマ弾の赤に塗り潰されて轟沈した。
*
グランティノ ブリッジ
まだ宙域をプラズマ弾の赤が照らし続けているなか、グランティノの艦橋ではその凄まじいまでの戦闘力を目にしてオペレーターの士官が惚けたような顔をしていた。
「………敵艦隊、全滅。」
「ふう………どうやら、切り抜けられたようだ。しかし、大マゼラン製の艦である事を含めてのあの戦闘力は凄まじいな。」
すると、そのユニコーンから通信が入る。モニターに白野の姿が現れる。
『ワレンプス大佐、そちら
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