序章 僕の選択
第五話 デスゲーム開始!!
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茅場晶彦の声を聞いて、少し疑問に思いながら右手の指を二本そろえて下に向かって振る。
そしてでたメインメニューから、アイテム欄を開く。
そして、表示されたリストの一番上に覚えのないものがあった。
「...《手鏡》?」
恐らくこれが茅場晶彦の言っていた、『プレゼント』だろう。
とりあえず、タップしてオブジェクト化する。
手に取ってみるけど、何も起こらない。
覗きこんでも映るのはこの世界の僕の顔だけだ。
首を傾げて横を見ると、クラインさんも手鏡片手に茫然としている。
キリトも首をかしげて、クラインさんのほうを見る。
と、突然クラインさんや周りのアバター、キリトを白い光が包んだ。
と思った瞬間に僕も同じ光に包まれる。
ほんの二、三秒で光は消え、視界が広がる。
どういうことだろう、とクラインさんやキリトのほうを向く、が、そこにはキリトとクラインさんに似ている人物がいた。
...正確には、キリトとクラインさんはいるけど、顔が変わっている。
...まぁ、そう思った理由は、装備が一緒だし、二人とも、髪の色がさっきと一緒だからね。
と、二人の視線が交差して、その後、僕に二人の視線が集まった。
「お前ら...誰?」
キリトだと思う人物が口を開くと、今度はクラインさんだと思う人物が口を開く。
「おい...誰だよおめえら」
...う〜ん...。
やっぱり僕も顔変わってるのかぁ...。
そう思いながら、茅場晶彦のプレゼントの手鏡を覗く。
そこには、現実世界のほうの僕が映っていた。
(男にしては)長い黒髪に中性的よりも女性寄りの顔に、まだ全体的に幼さが残っている。
...この前、知らないおばさんに『あら、美人さん』って言われたっけな...。
「うぉっ...俺じゃん」
隣で同じく手鏡をみたクラインさん(?)がのけぞった。
そして僕たちは3人で顔を見合わせ、二人が同時に叫んだ。
「お前がクラインか!?」
「おめえがソラか!?」
「で、やっぱり君はキリトか」
まぁ、ある程度予想は付いていたので、そこまで驚かない。
ってかボイスエフェクトが外れたようで、若干低めだった声が、現実と同じく、かなり高めの声になるっている。
改めてグルっと周りを見ると、さっきまでイケ面と美女だらけだったこの広場は、ゲームショウやらそういうイベントの参加者に鎧兜を着せたような感じの人たちがたくさんいた。
恐ろしいことに男女比も大きく変化している。
そういえば、ナーヴギアでキャリブレーションしたっけな...。
ちなみにキャリブレーションというのは、自分の体をあちこち触って、手をどれだけ動かしたら自分の体に触れるか、の基準値を測る作業だ。
そして顔のほう
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