天の御使い…?
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もりは無いが
今の所、顔見知りはこの3人以外いない
土地勘も無いし宛もない
この3人の護衛位なら安いもんだぜ
暗い表情が一瞬で吹き飛び笑顔が戻る
全く純粋なんだか単純なんだか…
しかし…俺も甘くなったな
苦笑いをしながら桃香を引っ張る
「ありがとう♪ご主人様♪」
「そのご主人様ってのはなんだよ」
「我らの主になるのですから…ご主人様と」
「鈴々はおじちゃんと呼ぶのだ!」
「ご主人様はやめてくれ…あと鈴々俺はまだ20代だ」
結局、暁は押しきられてご主人様とおじちゃんと呼ばれる事になった
かれこれする事数日
公孫賛が太守する街へたどり着いた
まず感じた事は現代ではないとゆう事
こんな石造りの街なんて見たことない
改めて自分の身に起きた事の異常さを感じた
退屈しないで済みそうだな
ポキポキと指を鳴らす
そうな事考えていると桃香が衛兵と話を付けて
太守と謁見出来ると言ってきた
「本当に知り合いだったんだな…」
「そうだよー同じ私塾の出身なの♪」
「片や太守で片や無位無録…まぁ桃香なら仕方ないな」
「ひ…酷いよご主人様…」
暫くすると白い鎧の女と槍を持った女が部屋に入ってきた
どうやら白い鎧のが公孫賛らしい…
女かよっ
また女かよ!
歴史上の人物が女になっているのか?
おいおい…まじで訳がわからん
ただ過去の中国に飛ばされた訳ではない
情報が圧倒的に足らない
難しい顔で考え事をしていると…
ヒュンと槍の矛先が眼の前にあった
「なんだよ」
「太守がいるのに頭も下げずに立っている下朗を成敗しようと思ってな」
「面白ぇ…何らなら今此処で殺り合っても良いんだぜ?」
「下朗の血で部屋を汚す訳にもいかん、表に出るが良い」
槍の女が先に部屋を出て行く
桃香と白い女が互いに謝っているが…
関係ねぇ
久しぶりに命のゲームが出来る
血がたぎるぜ…
バキバキバキとスーツが起動した
強敵が現れた事を喜んでいる様に…
表の練兵場にはやじうまが集まり
異様な雰囲気になっていた
中心には暁と槍女が対峙している
互いに睨み合い、まさに一触即発の状態だ
桃香達は必死に止めてきたが無視した
こんなスリルは久しぶりだからだ
ワクワクが止まらねぇ…
自然と笑みが溢れた
「ほぅ…これから死ぬのに笑うとは余裕ですな、下朗」
「ククッ…実際、【余裕】だからな」
「さっさと武器を取れ…直ぐに楽にしてやる」
「生憎俺は素手が得意なんでね、手加減してやるから安心しな」
その言葉を合図に闘いの火蓋は切って落とされた
高速の槍が暁の頬を掠める
速ぇな…
攻撃の間隔が殆どない
首、身体、腕、脚 全てを使い紙一重で躱す
一方的な展開だ
「ハイ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ