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異次元の決闘者
ミスト・バレーの戦士 前編
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の翼…もしや霧の谷の執行者〈ミスト・バレーの執行者〉殿とお見受けします」
「いかにも、そなたはジェムナイトの騎士だな」
「ミスト・バレーの執行者?」
「いかにも、サニクスと申します」
「執行者って、ミスト・バレー達のナンバー2と呼ばれているあのお方!?」

ウィンダは驚いたかのようにマジマジとミスト・バレーの執行者を見た。どうやら融の予想以上に偉いお方らしい。

「どうやら、そなたはガスタ一族の者のようだな」
「は、はい。ガスタの巫女をしているウィンダと申します」
「そうか。そして、お前がこの世界に招かれた。決闘者か」

執行者は融に目を向けて聞く。まるでどんな人間なのか見定めようとするようなそんな目だ。

「さっきの霧を出していた虫に止めたのってもしかして…」
「そう、私が命令し、そなたたちをここまで招きこんだ」
「どうして、そんなことを…」
「それは、そなたの力を知るためだ」
「何?」

執行者は崖を掴んでいた手を放す。落下するのと同時に漆黒の翼を使って融達のところまで降りてきた。

「さぁ、構えろ。そしてこの私がそなたが本当にこの世界に必要な決闘者か確かめてやろう」
「はぁ!? いきなり現れて何言ってんだよ。……けど、デュエルをするって言うなら逃げる理由はないな。いいぜ。その勝負受けて立つぜ」

融は左腕を構え宝石で作られたデュエルディスクを召喚して装着する。

「トオル」
「ん? なんだよ。サニクス? うわっ!」

名前を呼ばれ融は振り向く、その時には既に一枚のカードを投げられ慌ててキャッチした。なんだよとカードを見ると融は驚いたかのようにサニクスをみる。

「ついでだ。オマエの力を見せてもらおう」
「へへっ、サンキュー。負けねぇから」
「トオル…そなたの名前か」
「まぁな。じゃ、始めるか」
「トオル。そなたとジェムナイトの力見せてもらうぞ」

「「デュエル!!」」
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