第44話 新たな試練は幕を開けるようです
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「いいなぁ………。」
「―――――フフッ。お年寄りみたいよ?」
「と、年寄り!?……でも、こんなにゆっくりできるんならそれも良いですね。」
「ね、ネガティブなんだかポジティブなんだか分からなくなってるよ?
大丈夫、ネギせんせ〜?」
もみじさん、心配してくれるんだ・・・・・。
ついこの間倒そうと・・・いや、殺そうとした僕を。フフフフフ・・・・・。
ああ、僕って本当に心が狭くて愚鈍で愚昧で愚かで矮小で生きてる価値が無いなぁ・・・・。
「………はい、お団子。特別に奢ってあげるわ。」
「え?」
どんよりしていた僕に、ノワールさんがお団子をくれた。
ああ、ノワールさんすらこんなに優しくしてくれるなんて。相当酷いんだろう。
「誰も、あなたとシュウを比べたりなんかしないわ。違いすぎるしね?
でも、あなた担任なんだから。せめて1億分の1くらいは働いてくれないと。」
「は、はい。やってみます……。」
「ええ。『頑張る』よりはそっちの方が好きよ?じゃね。」
「ああ〜!待ってよノワールぅー!ボクまだ食べ終わって無いーー!」
一人だけ騒がしく去って行く一行。
・・・・『頑張る』と『やってみる』って、どんな違いだろう?
あれは、えっと・・・・誰だっけ?
『『頑張る』ってのは嫌いなんだ。なんか、『とりあえず』とか『適当に』って
ニュアンスがあるじゃん?でも『やってみる』はなんか、こう……
ポジティブさがあるじゃんか。』
『ギャハハハハ!!説明になってねーぞ!お前はいっつもそうだな、―――――』
・・・・よく、思い出せないけど。
僕が無意識に反芻してるから、多分父さんか愁磨さんなんだろう。
そうだな・・・・とりあえず!!
「西の長さんに親書渡して、父さんの手掛かりを見つけよう!!
そのために来たようなものなんだから!!」
あと、愁磨さんの分も・・・・・とは言えないけど。
1億分の1・・・いや、千分の1くらいは働いて見せる!!
………
……
…
「ネギくーーーん!こっちこっち!」
「はいーー!これが有名な音羽の滝ですかー。」
何かに効くって話だったけど・・・同じ所から出てるのに違う効能ってありなのかな?
「ゆえゆえー!どれがなんだっけ?!」
「右から健康・学業・縁結びです。」
「「「「「「「左左ぃーーー!!」」」」」」」
「ん!?う、うまい!!いやでも不味い気もする!?」
「みなさん落ち着きなさい!!全く……。こ、これは確かに。
霊験あらたかな味な気も……。」
ああ、普通に真ん中選んで欲
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