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少年は魔人になるようです
第44話 新たな試練は幕を開けるようです
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いよ……。」


すれ違いざまに一閃し、式紙だけを真っ二つにする。鳥型・・・それもかなり高度な。

なるほど、これなら騒ぎで慌てているネギ先生からなら、奪い取ることができるだろう。


「待てええええーーーー!!……って、桜咲さん?」

「……これ、落し物です。ネギ先生の……ですか?」

「はい〜〜!ありがとうございます!」

「そうですか、気をつけてください。あちらに着いてからは特に、ね……。」


拾い上げるとほぼ同時にネギ先生が入って来たので、渡してあげる。

『落し物』と言う意味で忠告も付け加えておく。

この調子だと財布すら落としかねないし、まず見つからないだろうから。


「は、ハイ。気をつけます……。」

「では。」


・・・・・いらない事を言ったかもしれない。勘違いしないと良いのですが。

Side out


Side ネギ


「おおー!ここが例の飛び降りる!!誰か飛び降りれ!!」

「では拙者が……。」

「おやめなさい!!下の方に迷惑ですわよ。」

「(飛び降りるのはいいのかよ……。)」


清水寺に来て皆さんはテンションが一気に上がってしまい(新幹線の時点で凄かったけど)

他のお客さんの迷惑にならないようにするので精一杯で、とても楽しめたモノではなかった。


「(ハァ…………。愁磨さん……助けてください…………。)」

「おぉ!?なんだネギ君溜息なんてついて!!折角なんだから楽しまないと!!」

「は、ハイ……。」


本当の意味で、この仕事大変なんだって気付いた気がする・・・・。

愁磨さん、ごめんなさい・・・。麻帆良に帰ったら今までの分を取り返せるように働きます。


「ネギせんせ〜。そんな思いつめても良い事ないわよ?」

「あ、ノワールさ…先生。何飲んでいるんですか?」

「抹茶よ〜。シュウが点ててくれたのも美味しかったけれど、これはこれで良いわね。

一緒に飲むかしら?」


ノワールさんの誘いに頷きそうになるけれど、周りを囲むのはアリアさんや桜咲さん、瀧宮さん。

要するに愁磨さんと行動してる面々・・・・ああ、どうでもいいや・・・・・。


「お言葉に甘えて……。」

「…………予想外の反応でちょっと困るわ。」

「本当に疲れているようだね。まぁ、アレを抑えるだけでも大したものだよ。

素直に評価できる。」

「ありがとうございます………。」


ずー・・・・・・。

「「「「はぁ〜………。」」」」


抹茶を飲んで様々な溜息をつく。いいなぁ、なんか・・・・・・。

まったりっていうかゆっくりっていうか・・・。そう、余裕がある。

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