第44話 新たな試練は幕を開けるようです
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いよ……。」
すれ違いざまに一閃し、式紙だけを真っ二つにする。鳥型・・・それもかなり高度な。
なるほど、これなら騒ぎで慌てているネギ先生からなら、奪い取ることができるだろう。
「待てええええーーーー!!……って、桜咲さん?」
「……これ、落し物です。ネギ先生の……ですか?」
「はい〜〜!ありがとうございます!」
「そうですか、気をつけてください。あちらに着いてからは特に、ね……。」
拾い上げるとほぼ同時にネギ先生が入って来たので、渡してあげる。
『落し物』と言う意味で忠告も付け加えておく。
この調子だと財布すら落としかねないし、まず見つからないだろうから。
「は、ハイ。気をつけます……。」
「では。」
・・・・・いらない事を言ったかもしれない。勘違いしないと良いのですが。
Side out
Side ネギ
「おおー!ここが例の飛び降りる!!誰か飛び降りれ!!」
「では拙者が……。」
「おやめなさい!!下の方に迷惑ですわよ。」
「(飛び降りるのはいいのかよ……。)」
清水寺に来て皆さんはテンションが一気に上がってしまい(新幹線の時点で凄かったけど)
他のお客さんの迷惑にならないようにするので精一杯で、とても楽しめたモノではなかった。
「(ハァ…………。愁磨さん……助けてください…………。)」
「おぉ!?なんだネギ君溜息なんてついて!!折角なんだから楽しまないと!!」
「は、ハイ……。」
本当の意味で、この仕事大変なんだって気付いた気がする・・・・。
愁磨さん、ごめんなさい・・・。麻帆良に帰ったら今までの分を取り返せるように働きます。
「ネギせんせ〜。そんな思いつめても良い事ないわよ?」
「あ、ノワールさ…先生。何飲んでいるんですか?」
「抹茶よ〜。シュウが点ててくれたのも美味しかったけれど、これはこれで良いわね。
一緒に飲むかしら?」
ノワールさんの誘いに頷きそうになるけれど、周りを囲むのはアリアさんや桜咲さん、瀧宮さん。
要するに愁磨さんと行動してる面々・・・・ああ、どうでもいいや・・・・・。
「お言葉に甘えて……。」
「…………予想外の反応でちょっと困るわ。」
「本当に疲れているようだね。まぁ、アレを抑えるだけでも大したものだよ。
素直に評価できる。」
「ありがとうございます………。」
ずー・・・・・・。
「「「「はぁ〜………。」」」」
抹茶を飲んで様々な溜息をつく。いいなぁ、なんか・・・・・・。
まったりっていうかゆっくりっていうか・・・。そう、余裕がある。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ