暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第42話 少年は騙され、少女が守るようです
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

Side ネギ


ドサッ
「う、うぅうぅぅぅぅ……。」

「フォッフォッフォ。では、今日はこれまでにしておくかの。しっかり寝て、明日に疲れを残すでないぞい。」

「あ゛、ありがどう……ございまし、た……。」


学園長先生と修行を初めて早三日。

内容は僕が想像したのと全く違って、体の正しい動かし方だとかから始まって、

今は実戦向きの格闘技や対近距離用の魔法を教えてもらっている。学園長先生が言うには、


『ネギ君は魔力量は桁違いじゃから、とにかく持久戦に持ち込むのじゃ』


だそうだ。受けて避けて流していれば、ほとんどの相手は魔力が切れて勝てる・・・らしい。

上級の魔法は、戦況判断が出来るようになってからだって。


「って、言ってもなぁ…………。」

「アーカードとアニキじゃ、あっちのがどう考えても魔力量も上でさぁ……。

まぁ、東最強の魔法使いの事でさぁ。考えあっての事でしょうぜ。」


確かに、愁磨さん達と戦うには絶対に接近技が必要になる。

魔法より剣とか槍とか使ってるイメージあるし。魔法障壁(かどうかもあの人達は怪しいけど)も凄いし、

平気で魔法を切っちゃう人だから、数を撃っても無駄な事は分かった。と言う事はやっぱり至近距離から・・・


「アニキ、アニキ。んなこたぁもっと修行してからにしやしょう!今は頭より力でさぁ!!」

「う、うん。そうだね。じゃあ、寝てから寮に戻ろっか。」


変な言い回しなのは、ここがダイオラマ球って言う魔法具の中の世界だから。

学園長先生が修行の為に、って持って来てくれたんだ。とある筋に貰ったらしいけど、


『うぅ〜む、なんでくれたんじゃろうなぁ……?罠かのう?そんな事する必要はないしのう……。』


とかブツブツ言ってた。

まぁいっか。今は寝て、早く明日菜さんと作戦会議しないと・・・・。


………
……



「う〜〜ん……。半日も寝ちゃったよ……。」

「これでも外は10分しかたってねぇってんですから、恐ろしい魔法具でさぁ。

(しかし妙でやすねぇ?最新式でも、外の一時間を一日にしかできねぇはずでさぁ。)」


喋りながら魔法陣に乗ると、淡い光が周りに昇って来てパシュッと軽い音を立て、

僕は元の麻帆良学園に戻ってきた。


「ああ、ネギ・スプリングフィールド君じゃね?」

「え!?あ、はい。えっと、あなた達は確か……。」

「ああ、申し遅れた。私達は5学区から23学区までの理事会代表者じゃ。

私はボルレア……失敬、名前は長いでの。ジャイロと呼んでくれい。」


陣の前に立っていたのは、50歳くらいの初老の男性だった。ジャイロ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ