第42話 少年は騙され、少女が守るようです
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
』!!」
ゴバァァァアァァァアアア!!
天に光の柱が昇り、悪を滅する。
『穿つ聖天』を、更にあの魔法に近付けた魔法。威力は桁違いだけど、範囲が狭く魔力消費も多い。
「ちょっ、危ないじゃない!!」
「大丈夫です、この魔法は対象以外にはただの眩しい光ですから。それよりも、アリアさん――――!?」
いつの間にか、アリアさんが居なくなっていた。
――後ろを見ると、光が丁度収束して行って、中が見えるようになっていく。
「・・・・・ハァ、ハァ・・・・ハァッ!」
「あ、アリアん!!大丈夫!?ごめんね、ごめんね……!ボクの為に!!」
そこには、四頭の虎と大きな扇を持ち息を荒くしているアリアさんと、無傷のもみじさんがいた。
「明日菜さん、離れてください!!」
「・・・・勘違い、しない・・・・で・・・・。」
「「「え?」」」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
subSide アリア
傷ついちゃった『神虎』を戻してあげる。
ごめんね・・・、ありがと・・・・。
「・・・あなた達、もみじが・・・・ほんとに、そんな事すると思うの・・・?
このいっつも、ばかみたいに笑って・・・何にも考えてない、子が・・・。
人を壊して、嗤うって・・・・思ってるの・・・?」
「あ、その、私は……。」
明日菜が、よろよろと後ろに下がる。・・・私は、この子がキライ。
・・・・でも、ダメな子じゃない。バカだけど、やさしいから。
「……でも、愁磨さんと会う前だったんだ………!
あの時は、そうだったと思うしかないじゃないか!じゃないと、そうじゃないと…!」
「ね、ネギ……。」
「・・・あと、もみじ。私は、あなたの為に、やった訳じゃ・・・・ない。パパと、ママの為。」
「え、えぇ?」
・・・あれは、もういい。もう・・・迷ったから・・・。それよりも、こっち。
「あなたが居なくなると・・・悲しむから。ママは、あなたが好きだし。
パパも、邪険にしてるけど・・・好き・・・。だから、殺させない。・・・・傷つけさせない。」
「あ、アリアん……。」
「だからあなたは、私が・・・私も、守ってあげる。」
Side out
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「すぅぅ……ふぅぅぅ……。すぅぅぅ……ふぅぅぅぅぅーーー。」
守る、か・・・・。僕には、守ってあげたい人は・・・・多分、いる。
一番は、明日菜さんだと思う。それと、カモ君。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ