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少年は魔人になるようです
第42話 少年は騙され、少女が守るようです
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』!!」
ゴバァァァアァァァアアア!!


天に光の柱が昇り、悪を滅する。

穿つ聖天(ラゥゾ・ヴェチェクニクタ)』を、更にあの魔法に近付けた魔法。威力は桁違いだけど、範囲が狭く魔力消費も多い。


「ちょっ、危ないじゃない!!」

「大丈夫です、この魔法は対象以外にはただの眩しい光ですから。それよりも、アリアさん――――!?」


いつの間にか、アリアさんが居なくなっていた。

――後ろを見ると、光が丁度収束して行って、中が見えるようになっていく。


「・・・・・ハァ、ハァ・・・・ハァッ!」

「あ、アリアん!!大丈夫!?ごめんね、ごめんね……!ボクの為に!!」


そこには、四頭の虎と大きな扇を持ち息を荒くしているアリアさんと、無傷のもみじさんがいた。


「明日菜さん、離れてください!!」

「・・・・勘違い、しない・・・・で・・・・。」

「「「え?」」」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

subSide アリア


傷ついちゃった『神虎(シェンフー)』を戻してあげる。

ごめんね・・・、ありがと・・・・。


「・・・あなた達、もみじが・・・・ほんとに、そんな事すると思うの・・・?

このいっつも、ばかみたいに笑って・・・何にも考えてない、子が・・・。

人を壊して、嗤うって・・・・思ってるの・・・?」

「あ、その、私は……。」


明日菜が、よろよろと後ろに下がる。・・・私は、この子がキライ。

・・・・でも、ダメな子じゃない。バカだけど、やさしいから。


「……でも、愁磨さんと会う前だったんだ………!

あの時は、そうだったと思うしかないじゃないか!じゃないと、そうじゃないと…!」

「ね、ネギ……。」

「・・・あと、もみじ。私は、あなたの為に、やった訳じゃ・・・・ない。パパと、ママの為。」

「え、えぇ?」


・・・あれは、もういい。もう・・・迷ったから・・・。それよりも、こっち。


「あなたが居なくなると・・・悲しむから。ママは、あなたが好きだし。

パパも、邪険にしてるけど・・・好き・・・。だから、殺させない。・・・・傷つけさせない。」

「あ、アリアん……。」

「だからあなたは、私が・・・私も、守ってあげる。」

Side out

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「すぅぅ……ふぅぅぅ……。すぅぅぅ……ふぅぅぅぅぅーーー。」


守る、か・・・・。僕には、守ってあげたい人は・・・・多分、いる。

一番は、明日菜さんだと思う。それと、カモ君。

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