崑崙の章
第7話 「いっただっきまーす!」
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ぐにゃり。
そんな音がするかのように力が抜けたと思った矢先、極めていた腕がすり抜ける。
身体を捻った盾二様が、肩の骨をはずして抜け出したのだと気付く間もなく、わたくしが地面に倒れる。
そして――
ずちゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるっ!
わたくしの背後で、そんな音が聞こえた後。
ドサッと倒れる音が聞こえた。
………………
わたくしは、怖くて体が起こせない。
だが――それは許されなかった。
ぽん、と肩に手が置かれる。
「ヒィッ!?」
私が振り返ると、ゴキッと音がして肩をはめ込む盾二様。
そして、その足元でピクピクと身体をひくつかせる桔梗の姿が。
その日わたくしが見た、最後の光景だった。
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