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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―始業式―
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大成仏》! 装備カードを装備したモンスターを、全て破壊する!」

「なっ……!?」

 本来ならば装備カードを多用する俺のようなデッキのメタになるカードだが、装備カードを多用するということは相手モンスターにも装備出来るということで、このカードを発動する機会は驚くほど多い。

 このフィールド場にいる中で装備カードを装備しているのはアイ・オブ・ザ・タイフーンだけであり、中空に浮かんだ雲からなる雷によって――雲魔物が雷で成仏するというのもおかしな話だが――破壊されたことにより、アモンのフィールドががら空きとなった。

 ……そしてアモンのライフポイントは先程の通り、1700ポイントというスピード・ウォリアーより低い数値からなる。

「スピード・ウォリアーでアモンにダイレクトアタック! ソニック・エッジ!」

「うわああっ!」

アモンLP1700→0


 マイフェイバリットカードの攻撃と生徒たちの歓声により、俺とアモンのデュエルは決着すると、アモンが俺に近づいて握手をするようなポーズをしていた。

「楽しいデュエルだったぜ、アモン」

 俺はもちろんそれに応じると、アモンも薄く微笑んで生徒たちに俺と握手しているシーンを見せた……悪い奴ではないのだが、演出家というか策謀家というか、アモンからはそんな気質を感じさせた。

「僕も楽しいデュエルでしたよ……ですが、君は早く逃げた方が良いかもしれませんね」

 アモンの意味深な言葉とともにその視線を追うと、様々な予定外なことが重なって機嫌が悪い、クロノス教諭とナポレオン教頭がタッグを組んで、デュエル場への通路でこちらを睨んでいらっしゃる……!

「……悪い、ありがとう」

 アモンの忠告に従ってその場を急ぎ離れると、背後から』待つノーネ!』だの『待つのでアール!』だのノーネでアールだのなんだの聞こえたが、気にしないでこの後のデュエルを見れる場所へと移ることにした……



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