―始業式―
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「僕のターン、ドロー……大空を漂う雲に対して壁なんて無駄さ」
なんとも俺にとって不吉な台詞を呟きながらアモンのターンはスタートし、毎ターンお決まりの《雲魔物のスコール》が起きると、その後に一体のモンスターがデュエルディスクにセットされた。
「《雲魔物−ポイズン・クラウド》を召喚」
雲魔物−ポイズン・クラウド
ATK0
DEF1000
新たに召喚された雲魔物のステータスを見て、攻撃力が0ではマッシブ・ウォリアーすら突破出来ない……と思った次の瞬間、ポイズン・クラウドの姿が消えていた。
「通常魔法《フォッグ・コントロール》を発動。雲魔物を一体リリースすることで、フィールドのモンスターに三つのフォッグカウンターを乗せる!」
元々はポイズン・クラウドであったそのフォッグカウンターは、アイ・オブ・ザ・タイフーンではなくマッシブ・ウォリアーに纏わりつき、これでマッシブ・ウォリアーに乗っているフォッグカウンターは四つとなった。
「フォッグカウンターが四つ……しまった!」
「知っているようだな。速攻魔法《ダイヤモンドダスト・サイクロン》! フォッグカウンターが四つ以上乗っているモンスターを破壊し、四つ分だけカードを一枚ドローする!」
小さな氷の結晶を内包している旋風がマッシブ・ウォリアーを襲い、俺のマッシブ・ウォリアーを破壊するとともにアモンにドローをもたらすと、俺のフィールドはがら空きとなった。
「バトル! アイ・オブ・ザ・タイフーンでダイレクトアタック、パーフェクト・ストーム!」
「手札から《速攻のかかし》を捨てることで、バトルフェイズを終了させる!」
手札から巨大化した《速攻のかかし》が飛び出ると、アイ・オブ・ザ・タイフーンの攻撃を俺の代わりに受け、パーフェクト・ストームに吸い込まれていく。
《速攻のかかし》にはいつもすまないが、おかげで俺のライフは無事だ。
「くっ……カードを一枚伏せ、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー!」
《マッシブ・ウォリアー》と《速攻のかかし》が俺を守ってくれたおかげで出来るドローだ、それに感謝しながらカードをドローすると……逆転の為に待ち望んでいたカードが姿を見せた。
「行くぞアモン! 来い、《スピード・ウォリアー》!」
『トアアアアッ!』
このデュエルにおいて二度目の登場となるマイフェイバリットカードは、体積が倍以上違うアイ・オブ・ザ・タイフーンの前に、果敢にも立ちはだかった。
「……そのモンスターで何をする気かな」
「こうするのさ。アイ・オブ・ザ・タイフーンに装備魔法《スピリット・バーナー》を装備する!」
三つの効果を内蔵した装備魔法《スピリット・バーナー》がスピード・ウォリアーではな
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