―始業式―
[13/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ー・ツール・ドラゴンに攻撃!」
攻撃宣言時に発動する効果は、アタッカーだろうと壁モンスターだろうとその存在価値を無くし、ただただアイ・オブ・ザ・タイフーンに飲まれるだけのモンスターとなる……!
「アイ・オブ・ザ・タイフーンが攻撃する時、全てのモンスターは表示形式を変更する! 更にリバースカード、《断頭台の惨劇》を発動!」
突如として発生した風を受け、無理やり守備表示となったパワー・ツール・ドラゴンを断頭台が捕獲し、中世の処刑台のようなそれはパワー・ツール・ドラゴンを狙っていた。
相手モンスターが攻撃表示から守備表示となった時、表側守備表示のモンスターを全て破壊するという効果の処刑台は、寸分違わずパワー・ツール・ドラゴンの首を狙ってギロチンを振り下ろした。
「《団結の力》を身代わりに、パワー・ツール・ドラゴンの破壊を無効にする! イクイップ・アーマード!」
頭上から振り下ろされたギロチンの刃は《団結の力》を犠牲にすることで何とか防ぎきったものの、パワー・ツール・ドラゴンは断頭台に捕獲されたままであり、その前にアイ・オブ・ザ・タイフーンが漂っていた。
「これで厄介な装備魔法は消えた! パーフェクト・ストーム!」
「パワー・ツール・ドラゴン……!」
アイ・オブ・ザ・タイフーンは台風を巻き起こし、《断頭台の惨劇》とのコンボによってパワー・ツール・ドラゴンを破壊すると、アモンのフィールドに守護神のように舞い戻っていった。
不幸中の幸いと言って良いものか、パワー・ツール・ドラゴンはアモンのコンボの影響で守備表示のため、俺にダメージはないが……
「ターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー!」
アイ・オブ・ザ・タイフーンにはニンバスマンと違って超火力はないものの、この局面では壁モンスターの意味を成さなくなるアイ・オブ・ザ・タイフーンの効果の方が厄介であり、超火力ではないと言っても攻撃力は3000を誇る。
その表示形式変更効果を逆手に取り、あえてモンスターを攻撃表示にしたとしても、その瞬間にニンバスマンが召喚されれば俺は負けてしまう。
……ならば。
「俺は《マッシブ・ウォリアー》を召喚!」
マッシブ・ウォリアー
ATK600
DEF1200
ここで召喚されるのは戦闘ダメージをシャットアウトしつつ、一度の戦闘では破壊されない要塞の機械戦士《マッシブ・ウォリアー》。
アイ・オブ・ザ・タイフーンを破壊する手段がない今は、この状況に最も相応しい機械戦士である。
先のターンで《ワンショット・ブースター》を使ってしまったことが悔やまれるが、使わなければ敗北していたことを考えれば、思った通りにはいかないものだ。
「カードを一枚伏せ、ターンを終了する」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ