第二章 一話 ワレンプス大佐
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
したギリアスの前に現れたのは、愛艦バウンゼィのブリッジにある指揮官席だった。
そして、目の前に今回の目的と記された艦船、大マゼラン製の戦艦【ネビュラス級】のホログラムが現れる。
どうやら、これを撃破せよということらしい。
バウンゼィのモニターにも、遠方から接近しくるネビュラス級が映されている。
「ようし、いっちょやってやるぜ。」
ギリアスはバウンゼィに臨戦体制を取らせながらネビュラス級を正面に捉えるために微妙に船首の角度を調整して、その後にバウンゼィのサイドブースターに火をいれる。
これは、砲撃と同時に回避軌道をとり反撃を回避するための戦術である。
バウンゼィの主砲である連装連射対艦レーザーの射程にネビュラスが侵入し、戦端は切って落とされた。
*
ユニコーン 操艦シミュ室
ギリアスの訓練内容をモニターしていた白野は、想像以上にギリアスがよくやっているのを見て、他のクルー達にも参考にさせるために大画面に表示してその様子を公開していた。
「おお、すげえ!」
ちょうど今、バウンゼィがネビュラス級の鼻面に対艦レーザーを叩き込んで反撃の斉射を軽やかに回避する様子が映され、クルー達は、その見事な操艦に歓声をあげる。
さらに、ブースターを最大稼働させてネビュラス級に最接近。そのまま砲門が向かない艦後方に回り込んでネビュラス級のブースターにレーザーを撃ち込んだ。
そして、インフラトン機関に誘爆したネビュラス級は青い爆炎の中に沈んでいった。
白野を除いては、撃破の最短記録更新である。
クルー達の歓声は一層高まる。
「やったぜ!」
シミュレーターからでてきたギリアスはそう言って、そして興奮したクルー達に軽く胴上げされていた。
今日のヒーローはギリアスだ。
*
ユニコーン ブリッジ
ギリアスが操艦シミュ室でヒーローになっている頃、ブリッジではゲイケットがその部下と話していた。
「で、艦長の話では俺たち海賊退治に参加するらしいですよ。」
「海賊退治か。ま、昔からやってることだからな。資金調達の方法としては妥当なところだろう。それに、艦長の事だ。ギリアス少年の鍛錬にこの機会を利用したいのかもしれんな。」
「ところで、今、ネットで調べたんですけど今回のスカーバレル海賊団とかいう奴ら、とんでもない奴らですね。地上の人間に手をだしてるとか言われてますし。」
「なるほど。艦長が今回の件に参加した理由がわかった。」
地上の人間に手をだす事は0Gドッグ達の中でも最も忌むべき行為とされている。それを平然と行うスカーバレル海賊団には容赦は不要というのがユニコーンクルーの総意であった。
*
ユニコーン 食堂
ヒーロー・ギリアスはクルー達に食
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ