第二章 一話 ワレンプス大佐
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てニュース番組を見始めた。
『次のニュースです。ネージリンス標準時間の昨夜12時、ネージリンス〜マゼラニックストリーム間のボイドゲート付近で民間商船がスカーバレル海賊団の襲撃を受け撃沈。乗組員は全員死亡した模様。現場に残された犯行声明によりますと、
[これからは俺たちの時代だ。覚悟しろ。]
との事で今後も襲撃は続くと予想されます。これに対してネージリンス国防軍は新たに宙域パトロール部隊を編成、近辺の警護に当たり、安全を確保するとの事です。………それでは次のニュースです。』
「スカーバレル海賊団か………エルメッツァから遠路はるばるご苦労な事だ。」
スカーバレル海賊団はエルメッツァで急速に勢力拡大を果たした海賊団である。主戦力にジャンゴ級やフランコ級といった水雷艦を配備し、幹部クラスの乗艦にはオル・ドーネ級といった
そして、許し難い事に0Gドッグ達の暗黙のルールである【地上の人間に手を出さない】という0Gドッグが単なる荒くれ者ではなく誇り高き宇宙の旅人であるという証を平気な顔で踏み躙る極悪人どもである。
それが、エルメッツァからネージリンスまでやって来た。
手加減は不要。遭遇したら完膚なきまでに叩き潰して宇宙のゴミにしてやろうと決意を固めた白野だった。
*
ユニコーン ブリッジ
その頃ブリッジでは、オペレーターのゲイケットがオペレーター席に座ってタバコを吸いながらだらけていた。
ユニコーンは自動航行に切り替えてある。隣を進むバウンゼィも損傷しているものの航行に支障は無い。
つまり、やる事が無いのだ。
「暇だな。こうもやる事がないと敵襲の一つや二つあった方がいい。」
「物騒なこと言わないでくださいよ。暇なのはいいことです。」
「そうだがな………」
そんな彼らの持て余した暇を解消するかのように、ブリッジに警報が鳴り響く。
「やっほう!なんか来たぜ!」
「だー!貴方があんなこと言うから!」
即座にレーダー監視網から得た情報を解析して接近してくる何かの正体を特定する。
「データ照合………フランコ級水雷艦五隻。こちらに急速接近!」
「敵襲だ!各員、持ち場につけ!」
仕事熱心なスカーバレル海賊団の訪問である。噂をすれば陰というやつなのかもしれない。
ちょうどその時、白野もブリッジにやって来た。
「ゲイケット、状況は?」
「フランコ級水雷艦が五隻、こちらに急速接近してくる。あと三十四秒後に会敵する。」
「ギリアスのバウンゼィは戦えるか?だいぶ損傷していたが。」
すると、それに答えるようにバウンゼィから通信が入る。
『俺はいけるぜ。バウンゼィも砲台は動くんだ。細かい戦闘起動はできねえが、遠距離砲撃くらいなら余裕だぜ。』
『よし
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