暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第20話 親も子も結局心知らず
[10/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「やめとけなのは。あのガキの説明を黙って聞いとけ」
「はぁい」

 父である銀時の言葉を聞いたのかその場で黙り込んでしまった。もう良いかなと思い話を再会させる。

「僕がとある遺跡を発掘した際に、二十一個のジュエルシードが収められていた箱を見つけたんです」

 当時発掘をしていたユーノは、それが大層やばい代物だと悟り、早速管理局に管理を頼もうと護送していたのだが、その際に謎の事故が発生し二十一個のジュエルシードが全て地球にばら撒かれてしまったと言うのだ。

「なるほど、それじゃそのジュエルシードが収められてた箱はどうなったの?」
「嫌、普通は中身の心配とかしない? まぁ、多分粉々になったんじゃないかなぁ」

 再びなのはのボケであった。

「ちょっと待ってよ。全部のジュエルシードがこっちの地球に落ちたとして、何でその内の一個が僕達の江戸に来たの?」
「大方あれだろ? 責任を感じて回収しようとしたら返って暴走してそのまま転移とかしちまってなんやかんやで俺達のところに来ちまったって奴だろうが」
「え〜、そんなベタな展開とかないんじゃないかなぁお父さん」

 銀時の言い分になのはは否定的ではあったが、その傍らでユーノは真っ青になっていた。どうやら図星だったようなのだろう。

「自分で事態の収集をしようだなんて、貴方は立派なのね」

 ユーノの行いに女性は賞賛してくれた。それにユーノは頬を赤らめだす。

「ま、結果としちゃぁ全然駄目だったんだけどな。しかもそのせいで俺等まで巻き込む始末だし」
「す、すみません」
「おまけに今回に至るまで目立った活躍もないしやる事と言ったら新八の劣化版ツッコミ程度でしかねぇし、結論からすると全然役に立ってないってオチだな」
「御免なさい、もう無茶しませんし邪魔もしませんしちゃんとツッコミしますからこれ以上はもう言わないで下さいお願いします割とマジでお願いします!」

 皆の前で激しく頭を下げて大粒の涙を流しながらユーノが必死に謝っていた。そんなユーノを見て流石の銀時もまぁしょうがないなとばかりに言うのを止めようとしていた。

「じゃ、許す変わりにこれを鼻から食ってくだせぇ」

 しかし、今度は沖田が大盛りのスパゲッティをユーノの目の前に置き出す。しかも超激辛仕様だったりする。

「あ、あの……沖田さん」
「拒否権はありやせんんぜぃ」

 ユーノの目の前にはとてもドS感が漂う顔をした沖田がニヤリと微笑んでいるのが浮かんでいた。銀時は許しても今度は沖田が居たのだ。
 しかも、沖田のそれは銀時の倍以上に酷い。

「わ、分かりました……それで許してくれると言うのなら……」
「おいおい、それはちときついだろう。ついでにこれをかけておけ」

 其処へ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ