第20話 親も子も結局心知らず
[4/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
した状態は強さを増すと言われている。
だが、なのはに寄生した筈のジュエルシードはその手の兆候が全く見られないといわれているのだ。
「この状態はもう寄生とは言いませんね。言い換えればそう、【共生】ですよ」
「共生? 共生ってあれか。男が金玉切り取るあれみたいな奴?」
「嫌、それは去勢ね。ってかその手のネタは止めた方が良いよ。これ読んでる人等の中にはそう言った類のこと全く知らない無垢な子も居そうなんだし」
無論、そんなネタを言う人間は銀時しかいない。そんな銀時を戒めながら医者は話しを続ける。
「つまり、今の状態ならなのはちゃんは比較的安全なんですか?」
「いや、安全……とは言い難いが、少なくとも現状では起動、暴走する兆候は見られない。が、外を歩くのはどの道危険な事だな」
「それって、どう言う事ですか?」
「詳しいことは俺じゃなくて、艦長に聞きな」
医者が告げてくれたのはそれだけだった。話を一通り終えると医者はすっと座っていた椅子から立ち上がり銀時達の視線の奥にある扉を数回ノックする。
すると扉が一人でに立ち上がり、その中から白衣を着た状態のなのはが姿を現す。
「あのぉ、もう出ても良いですかぁ? そろそろお腹空いたんですけどぉ……あ!」
「「「あ!」」」
病室から出て来たなのはとたまたま医務室に居た銀時達が視線を合わせる。
「あれ、お父さんだ! どうしたの、こんな所で?」
「よ、よぉ……以外と元気じゃねぇか。安心したぜぇ、お父さんさぁ」
久しぶりの再会だと言うのに何処かぎこちない感じになってしまっていた。まぁ、その前で感動の再会をしてしまったので今更な感じなのでこんな感じで締められてしまったのであろう。そう思う事にする新八なのであった。
***
「検査は終わったみたいですね」
医務室を出て、道なりに通路を歩くと、その先で彼等を待っていたのはクロノと真選組の面々であった。どうやら、家族水入らずの再会を邪魔したら悪いと思い席を外してくれていたのだろう。
「あ、さっき私を助けてくれた子とふにゃちんゴリラ達だ!」
そんな面々をなのはが指差しながら名を呼んだ。恐らく助けてくれた子、と言うのはクロノの事だろう。そして、ふにゃちんゴリラと言うのは言わずもかな近藤の事なのは間違いなさそうである。
「いや、何そのふにゃちんゴリラって! ふにゃちんは良いけどゴリラは訂正して!」
「訂正するとこ其処かよ近藤さん」
さりげなく土方がツッコミを入れる。どうやら近藤曰くふにゃちんよりもゴリラの方がダメージが大きいようだ。まぁ、どちらもダメージ的には大きいようなのだが。
「それよりなのはぁ、さっき助けてくれたってどう言う意味ア
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ