第20話 親も子も結局心知らず
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どね」
ついでであった。
肝心な検査結果内容が何とついでで知らされる羽目になっていた。いいのか? これで良いのか?
シリアスな場面で通す筈の場所でボケをしてしまって本当に良いのか?
等と、結構メタな発言を脳内で連呼しまくる新八だったりした。
「それで、家の子の……なのはの血糖値は大丈夫なんですか?」
「血糖値の問題じゃねぇ! いい加減其処から離れろ!」
このままだと肝心の話題からイスカンダルの彼方まで吹っ飛んでしまわりかねない。此処はツッコミ担当である自分がしっかりしなければならない。
「えっと、血糖値はどうでも良いので、なのはちゃんの体の方は大丈夫なんですか?」
「え? 血糖値じゃないと言うと……最近無理させ過ぎだな。ストレス溜まりまくる傾向にありますねぇ。このままだと将来剥げますよぉ。しっかりして―――」
言い終わる前に医者の顔を新八は思い切り掴んだ。その時の新八の顔には無数の青筋が浮かび上がり眼光は鋭くなり瞳孔が開き気味になっていたのは言うまでもない。
「おい、いい加減にしろよごらぁ! 血糖値だったりストレスだったり、話題摩り替えてるんじゃねぇよ! こちとらそれよりもっと重大な話を聞きに来たんだよ! さっさと話せやボケェ!」
「わ、わかりました。分かりましたから離して下さい。顎、顎が砕けますウガッ!」
ようやく本来の話に戻る事になったらしく三人揃って医者の話を聞く事となった。
そして、今更ながらその話をする際に医者の面持ちがとても真剣な表情へと変貌したのは言うまでもない。
「はっきり言える事ですが、今の彼女に起こっている現象はかなり稀な現象と言えます。本来、あのロストロギアは宿主に寄生し、寄生した宿主の願いを歪に叶え、暴走させる性質を持っているのです」
「それは知ってるよ。何回も闘ってたから学習済みだしな」
此処に来る前に銀時達も何度か暴走したジュエルシードが作り出したロストロギアと闘ったことがある。最初に闘った毛むくじゃらは大した事はなかった。だが、二度目に闘ったあの木の化け物は規格外の強さを持っていた。
何かに寄生しただけであれだけの強さを発揮するとなるとそれは恐ろしい代物でもある。
「ただ、彼女に寄生した筈のジュエルシードは一向に起動、暴走する兆候が全く見られないのです」
「見られないって、単に潜伏しているんじゃないんですか?」
「もしそうならば宿主の魔力を吸収して自身の力に変えている筈なのです。しかし、その素振りも全く見せていない。まるで、只宿主の体内に住み着いているかの様に―――」
本来、寄生したジュエルシードは潜伏期間に多少ムラがある。しかし、その間は魔力を吸収し、そのまま力に変える兆候がある。故に潜伏期間が長くなればなる程その暴走
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