第20話 親も子も結局心知らず
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「方法は簡単です。貴方達の武器に僕達の力を付加させれば、一時的にですがあの世界で戦闘が行えるようになります」
「ほぉう、そいつぁ良いぜ。こんな異世界くんだりまで来てあんな化け物に舐められっぱなしじゃぁ真選組の名が泣くってもんだしな」
スラリと刀を抜き放ち、土方はとても嬉しそうに言っていた。多少気に食わないがこの世界の者達の力を借りれば自分達も戦う事が出来る。それが彼等には嬉しかったのだろう。
「ですが、ジュエルシードの回収は私達の仕事です。貴方達には関係ない事ですよ」
「そう言う訳にもいかねぇんだよ。俺達はあの化け物達に喧嘩を売られたんだ。江戸っことしちゃぁ売られた喧嘩を払い除けちゃ名が廃るってもんだぜ。それに、俺達は万事屋だ。例え異世界だろうと何だろうと、依頼があれば万事解決する。それが俺達のやり方だ」
「……」
女性は銀時の言葉を聞き、暫し黙り込んだ。確かに、クロノに一任するとは言ったが、実際に言うとかなり危険な事なのには変わりない。あの星、地球は未だ未知の部分が多いのだ。
突然の事態に遭遇した場合救助が間に合わないケースも考えられる。そうなるとクロノ一人で行かせるのは些か危険とも思われた。
「分かりました。では、改めて貴方方に依頼します。クロノ執務官と協力し、地球に散らばったジュエルシードの全てを回収、並びに例のもう一人の魔導師の確保を依頼します」
「おう、任されてだ! 報酬はたんまり頂くからしっかり頼むぜ。リンディ艦長」
「こちらこそ、宜しくお願いしますね。坂田銀時さん」
互いに名前を言い合う二人。だが、其処で誰もが気付いた。
あれ? 何時自己紹介したっけ?
「って、銀さん。何であの人の名前判ったんですか?」
「あれだよ。さっき精神世界へダイブした時にお互いの名前を言い合ったから分かってるんだよ」
「何処まで精神腐ってるんですかあんたらは」
結局、何処の世界にも変態は居るのだなぁ。
そう思いつつも溜息をつく新八なのであった。
つづく
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